鹿島(愛媛県南宇和郡)(読み)かしま

日本大百科全書(ニッポニカ) 「鹿島(愛媛県南宇和郡)」の意味・わかりやすい解説

鹿島(愛媛県南宇和郡)
かしま

愛媛県南西部、宇和海にある小島。南宇和郡愛南(あいなん)町に属する。周囲6キロメートル、面積1.3平方キロメートル。足摺宇和海(あしずりうわかい)国立公園に含まれ、宇和海に広がるリアス海岸、多島海の景観美を代表する。白亜紀砂岩頁岩(けつがん)が互層をなし、東西の走向をもつので、これに沿う海食洞(鹿島の穴(うど))がある。サルシカが生息し、藩政時代には狩猟場であった。自然環境がよく保存され、島の周囲は宇和海海域公園の指定を受けている。サンゴ礁、熱帯魚などがみられ、海中展望船による海底探索やスキューバダイビングが楽しめ、海水浴場やキャンプ場もある。1974年(昭和49)以降無人島化。西海半島船越(ふなこし)、中泊(なかどまり)から夏季に定期船がある。

[深石一夫]

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

今日のキーワード

自動車税・軽自動車税

自動車税は自動車(軽自動車税の対象となる軽自動車等および固定資産税の対象となる大型特殊自動車を除く)の所有者に対し都道府県が課する税であり、軽自動車税は軽自動車等(原動機付自転車、軽自動車、小型特殊自...

自動車税・軽自動車税の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android