特別(読み)とくべつ

精選版 日本国語大辞典 「特別」の意味・読み・例文・類語

とく‐べつ【特別】

[1] 〘名〙 (形動) 普通一般と異なっていること。また、そのさま。普通でないさま。格別。
花柳春話(1878‐79)〈織田純一郎訳〉二七「女は一個特別(トクベツ)の男を愛恋す」
民法(明治二九年)(1896)三六条「法律又は条約中に特別の規定あるものは此限に在らす」 〔謝彬‐新疆遊記〕
[2] 〘副〙
物事の状態、性質などの度合が普通よりはなはだしい意を表わす。とりたてて。とりわけ。特に。〔音訓新聞字引(1876)〕
② (下に打消を伴って) それほど。たいして。

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デジタル大辞泉 「特別」の意味・読み・例文・類語

とく‐べつ【特別】

[名・形動]他との間に、はっきりした区別があること。他と、はっきり区別して扱うこと。また、そのさま。格別。「特別な(の)準備」「特別な(の)感情は持っていない」「特別に許可する」「特別サービス」
[副]
他と、はっきり区別されるさま。物事の状態・性質などの度合いが群を抜いているさま。格別。とりわけ。特に。「今日は特別暑い」
(下に打消しを伴って)これといって。それほど。「特別することもない」
[類語](格別特段別段特殊別格例外スペシャル/(特にこと殊の外取り分け別して格別格段に別に別段・取り立てて・なかんずくことさらひときわ中でも分けても折り入ってわざわざせっかく特段特殊特異これと言うスペシャル段違い桁違い桁が違う桁外れ断然ぶっちぎり圧倒的絶対的世界的記録的記録破り無性にやたらむやみみだりむやみやたらめったやたらめったやみくもあまり無下に後先なし無謀無鉄砲めくら滅法盲目的後先見ず向こう見ず命知らず破れかぶれやけ自暴自棄ふてくされるやけくそやけっぱち自棄捨て鉢八方破れ無軌道放埒ほうらつ放縦放逸奔放野放図勝手次第好き勝手ほしいまま切実切切痛切つくづくつらつらひしひししみじみこころからしんから心が動くこよなくぞっこんじいん度外れめっぽう途方もない途轍とてつもない過度すごくひどいはなはだこの上ないとてもひたすら

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普及版 字通 「特別」の読み・字形・画数・意味

【特別】とくべつ

格別。

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