鹿島(愛媛県松山市)(読み)かしま

日本大百科全書(ニッポニカ) 「鹿島(愛媛県松山市)」の意味・わかりやすい解説

鹿島(愛媛県松山市)
かしま

愛媛県松山市北部、北条(ほうじょう)港の西400メートルの海上にある小島。周囲1.5キロメートルの小島に標高114メートルの山があり、平地は少ない。新第三紀中新世の古い火山が硬い安山岩類の岩石を取り残し、侵食されて山地となったもので、底部は花崗(かこう)岩である。暖地性常緑照葉樹の原生林が繁茂し、野生ジカ(県指定天然記念物)が生息する。島を一周する遊歩道があり、鹿島神社、博物展示館、海水浴場などもある。鹿島神社の祭礼で催される「鹿島の櫂練り(かいねり)」は県指定無形民俗文化財。北条港から渡船がでる。

[深石一夫]


出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

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