ゆっくり(読み)ユックリ

デジタル大辞泉の解説

ゆっくり

[副](スル)
動作が遅いさま。「ゆっくり(と)腰を上げる」「ゆっくり(と)話す」
時間的にゆとりがあるさま。「今から行けば電車にゆっくり間に合う」「一度ゆっくりお話ししたい」
気持ちにゆとりのあるさま。「風呂に入ってゆっくりする」
[用法]ゆっくり・のんびり――「ゆっくり(のんびり)した足どり」のように速くはないの、「久しぶりにゆっくり(のんびり)する」のように気楽なさまの意などでは相通じて用いられる。◇「ゆっくり」は、「今晩ゆっくり考える」「ゆっくり間に合う」「ふたりでもゆっくり座れる椅子」など、急がず時間をかけて行う意や、時間的・空間的余裕がある意に多く用いられる。◇「のんびり」は、「のんびり育つ」「のんびり暮らす」「のんびりした風景」など、こせついたところがなく、のどかなようすである意に重点がある。◇類似の語に「のろのろ」「そろそろ」がある。「のろのろ」は「のろのろ(と)起き上がる」のように、たいそう遅いさまを表し、「そろそろ」は「腰を痛めてそろそろ(と)歩く」のように承知して遅く行動する意を表す。

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

大辞林 第三版の解説

ゆっくり

( 副 ) スル
急がないさま。 「 -(と)立ち上がる」 「 -した口調」
十分ゆとりのあるさま。楽に。 「どうぞ、ご-して下さい」 「 -間に合う」
ゆとりがあって気持ちのよいさま。 「わが家で-(と)寝る」

出典 三省堂大辞林 第三版について 情報

精選版 日本国語大辞典の解説

ゆっくり

〘副〙 (「と」を伴って用いることもある)
① 動作や気持にゆとりがあるさまを表わす語。のんびりとくつろいでいるさま。ゆるゆる。
※玉塵抄(1563)五二「夜もさむさにゆっくりとえねぬぞ」
※真景累ケ淵(1869頃)〈三遊亭円朝〉八六「御心配なく寛(ユック)りとお休みなすって入らっしゃいまし」
② 動作などが遅いさまを表わす語。急がないさま。ゆるゆる。
※坊っちゃん(1906)〈夏目漱石〉三「早過ぎるなら、ゆっくり云ってやるが」
③ 余裕が十分にあるさま、状態などにゆとりのあるさまを表わす語。
※中華若木詩抄(1520頃)下「西日も、雲にせばめられるほどにゆっくりともなく、痩たる如くなるぞ」
※帰郷(1948)〈大仏次郎〉霧夜「座談会は六時からださうでまだ時間はゆっくりあります」
④ 頭の働きがにぶいさまを表わす語。
※父の詫び状(1978)〈向田邦子〉車中の皆様「ちょっと頭のゆっくりした娘であったらしい」

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