デジタル大辞泉
「旧」の意味・読み・例文・類語
きゅう〔キウ〕【旧】
1 古いこと。古い物事。「旧を捨て新につく」⇔新。
2 昔。以前。もと。「旧に倍するお引き立て」「旧に復する」
3 「旧暦」の略。「旧の正月」⇔新。
4 名詞に付いて接頭語的に用い、古い、もとの、かつての、などの意を表す。「旧制度」「旧街道」「旧ソ連」
[類語]元・前・前・先
出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例
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もと【旧・故・元】
- [ 1 ] ( 「もと(本)」と同語源 )
- ① むかし。以前。はじめ。さき。
- [初出の実例]「この箱を 開きて見てば 本(もと)の如 家はあらむと」(出典:万葉集(8C後)九・一七四〇)
- 「内には、もとの淑景舎を御曹子にて」(出典:源氏物語(1001‐14頃)桐壺)
- ② 本来。元来。
- [初出の実例]「もとこれは、同じ水なれども、入れたる、器の形ちに由て、円き形ちと、四角なる形ちの水と、なれり」(出典:小学読本(1873)〈田中義廉〉二)
- [ 2 ] 〘 造語要素 〙 地位や身分・役職を示す名詞の上について、以前にその位置にいたことを表わす。特に、直前の身分などについては「前(ぜん)」を冠するのに対し、それ以前の経歴を示すのに用いる。「元首相」「元教授」
きゅうキウ【旧】
- 〘 名詞 〙
- ① 古いこと。古い物事。また、古い時。以前の時。昔。もと。⇔新。
- [初出の実例]「山口と云ふ今宿を過れば路は旧に依て通せり」(出典:海道記(1223頃)池田より菊川)
- 「後又、元を殪(たふ)して旧に復し」(出典:文明論之概略(1875)〈福沢諭吉〉一)
- [その他の文献]〔書経‐盤庚・上〕
- ② 「きゅうれき(旧暦)」の略。
- [初出の実例]「此の十五日は旧(キウ)の正月だから」(出典:永日小品(1909)〈夏目漱石〉火鉢)
出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例
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普及版 字通
「旧」の読み・字形・画数・意味
出典 平凡社「普及版 字通」普及版 字通について 情報
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