苦手(読み)ニガテ

デジタル大辞泉 「苦手」の意味・読み・例文・類語

にが‐て【苦手】

[名・形動]
1 扱いにくく、いやな相手。なかなか勝てなくて、いやな相手。また、そのようなさま。「あいつはどうも苦手だ」
2 得意でないこと。また、そのさま。不得手。「数学の苦手な人」
3 不思議な力をもつ手。その手で押さえると、腹の痛みはおさまり、蛇は動けなくなって捕らえられるなどという。
「天性―といふものにて、小児の虫つかへをさするに妙を得て」〈浮・娘気質・三〉
[類語]不得意・不得手・へた・拙劣・拙悪・稚拙・未熟・幼稚・不細工・無器用・へぼ・下手くそ・からっ下手・拙つたない・まずい・たどたどしい・やりにくい・しにくい・言いにくい・難しい・小難しい・しち難しい・一筋縄では行かない・なかなかでもない・気が進まない・ふてぶてしい・困難・至難・度し難い・手ごわい・てこずる・難問・難題・難関・きつい・停頓・行き悩む・言いよどむ・壁にぶつかる・壁に突き当たる・埒らちもない・膠着こうちゃく・にっちもさっちも・もたつく・手間取る・行き詰まる・いたちごっこ・停滞・もたもた・暗礁に乗り上げる・紆余うよ曲折・難渋・曲折・頓挫・しち面倒・しち面倒臭い・煩雑・ややこしい・もがく・面倒・やっかい・苦慮・悪戦苦闘・難行苦行・難航・試行錯誤・あがく・苦戦・難物・荊棘けいきょく・あぐねる・デッドロック・窮する・阻害・不自由・ままならぬ・不如意・一筋縄では行かない・立ちはだかる・立ち往生・足踏み・多事多難・行き悩む・ぐずつく・もつれる・手が込む・手詰まり・とどこおる・とちる・四苦八苦・暗中模索・逆風・水をさす

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精選版 日本国語大辞典 「苦手」の意味・読み・例文・類語

にが‐て【苦手】

  1. 〘 名詞 〙
  2. ① ( 「にがで」とも ) 常人と異なり、不思議な力を持つ手。その手で押えると人は腹痛が治まり、ヘビは動けずに捕えられるなどという。
    1. [初出の実例]「をさあひ(幼児)の腹をさするは苦手にて」(出典:俳諧・底抜磨(1646)上)
    2. 「天性苦手(ニガデ)といふものにて、小児の虫痞(むしつかへ)をさするに妙を得て」(出典:浮世草子・世間娘容気(1717)三)
  3. ② 自分と気が合わず、好ましくない相手。転じて、自分にとって得意でないもの。不得手。
    1. [初出の実例]「其外苦手は色色ある」(出典:吾輩は猫である(1905‐06)〈夏目漱石〉一〇)

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