むさい(読み)ムサイ

デジタル大辞泉 「むさい」の意味・読み・例文・類語

むさ・い

[形][文]むさ・し[ク]
きたならしい。むさくるしい。「髪の毛が伸び過ぎて―・い」
欲・意地が強く卑しい。下品だ。
「心せばく、意地―・けれど」〈甲陽軍鑑・一三〉
[類語]汚いむさくるしい汚らしい小汚い薄汚いけがらわしいばっちい埃っぽい泥まみれ不潔不浄不衛生不純尾籠びろう醜悪見苦しいみすぼらしいぼろいぼろぼろおんぼろよれよれがたがたぽんこつ老朽化汚穢おわい汚れ物汚濁けがれよごれ汚点汚染くすむ薄汚れる汚れるすすけるあかじみるまみれる油じみる汗じみるみっともないはしたない醜態老醜無様ぶざま不格好醜いしゅうばばっちいしどけない目障りじじむさいかっこ悪いださい野暮野暮ったい泥臭い不細工田舎臭い不体裁グロテスク不器量弊衣破帽だらしない醜怪浅ましい見辛い見るに見兼ねる

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「むさい」の意味・読み・例文・類語

むさ・い

〘形口〙 むさ・し 〘形ク〙 (「むさい」の「むさ」は、「むさぼる」「むさくさ」の「むさ」などと同根)
① 意地や欲が強くて、心がきたない。また、卑しい。下品である。
史記抄(1477)一三「周文が身をむさうもちて幸せられて後宮に出入し」
※寸鉄録(1606)「きりきりとおもひきりてやることをえせずして、こころぎはのむさきを、やぶさかなるといふなり」
② きたならしい。きたなくて気味が悪い。不潔である。また、不浄である、穢れている。
御湯殿上日記‐文明一四年(1482)閏七月二九日「御所中むさきよし、御たくせんのおもひき申」
サントスの御作業(1591)二「ダイショウベン ノ シュウキ クッチュウ ニ ミチミチ タレバ、musaqi(ムサキ) コト ゴンゴ ニ ヲヨバズ」
むさ‐が・る
〘他ラ四〙
むさ‐げ
〘形動〙
むさ‐さ
〘名〙

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

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