カール(14世)(読み)かーる(英語表記)Karl ⅩⅣ

日本大百科全書(ニッポニカ)「カール(14世)」の解説

カール(14世)
かーる
Karl ⅩⅣ
(1763―1844)

フランスの軍人、のちにスウェーデンおよびノルウェー国王(在位1818~1844)。現スウェーデン王室の祖。元の名はベルナドットBernadotte, Jean Baptiste Jules。南フランスのポーの出身。1780年軍に入り、1789年のフランス革命勃発(ぼっぱつ)後頭角を現し、1794年将官となり、ライン地方、イタリアなどで戦った。1798年駐ウィーン大使、1799年夏陸相。ナポレオンの独裁成立後一時閑職に置かれたが、1804年元帥となり、1805年以後軍団司令官としてオーストリア、ドイツ、ポーランドなどを転戦。1806年ポンテ・コルボ大公に叙せられた。1810年スウェーデン議会から、前年3月の革命により即位した国王カール13世(1748―1818、在位1809~1818)の養嗣子(ようしし)に指名され、妻子とともにスウェーデンに赴く。ただちに王太子として政治、軍事の実権を握り、1812年フランスと絶縁し、1813年対ナポレオン戦争に参加、1814年デンマークにノルウェーを割譲させた。1818年即位。在位中、対外的には協調政策をとり、経済の再建にも一定成果をあげたが、内政面ではかなり反動的な政策をとり、また生涯スウェーデン語を学ぼうとしなかった。彼の妻ユージェニーBernardine Eugénie Désirée(1777―1860)は、ナポレオンの兄ジョゼフJoseph Bonaparte(1768―1844、ナポリ王(在位1806~1808)、スペイン王(ホセ1世José Ⅰ。在位1808~1813))の妻ジュリーMarie Julie Clary(1771―1845)のである。

[本間晴樹 2022年8月18日]

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

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