福井県は越前・若狭の二国よりなり、面積四一八九・二六平方キロ。敦賀市東部の
福井平野は面積四二〇平方キロ、高度二〇メートル以下で、
嶺南では琵琶湖北部の
若狭湾の外海を北上してくる対馬暖流は越前岬に衝突して本流は北東に進むが、一部は南下して若狭湾を回流する。また晩秋より冬にかけて低温のリマン海流が潜流となって南下する。このため若狭湾には魚群の回遊が多く、古くより沿岸に漁村が発達した。
福井県の海岸線は北東から南西にかけて三七〇キロと長い。また東から南にかけて山地が横たわり、越前では標高一五〇〇メートル前後にも達して、河川はほぼ北に向かって流れて平地が開ける。雨天が多く平均二五〇〇ミリの年間降水量があり、夏は高温多湿、晩秋から時雨模様となり、冬は降雪も多く、山間部ことに奥越地方の積雪は全国屈指である。
出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報
出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報
出典 日外アソシエーツ「事典 日本の地域ブランド・名産品」事典 日本の地域ブランド・名産品について 情報
中部地方の北西部に位置する県。旧越前・若狭両国を県域とする。1870年(明治3)旧幕領と福井藩預地に本保(ほんぼ)県がおかれた。71年廃藩置県をへて11月本保・福井・丸岡・大野・勝山の5県は福井県(12月足羽(あすわ)県と改称),小浜(おばま)・鯖江(さばえ)の2県は敦賀(つるが)県に統合された。73年敦賀県は足羽県を合併し,越前・若狭両国を管轄下においたが,76年敦賀県は廃止となり,越前7郡は石川県に,越前敦賀郡と若狭3郡は滋賀県に編入された。81年両県から越前・若狭11郡を分離して福井県が再置され,現在に至る。県庁所在地は福井市。
出典 山川出版社「山川 日本史小辞典 改訂新版」山川 日本史小辞典 改訂新版について 情報
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