精選版 日本国語大辞典 「乱・妄・濫・猥・漫」の意味・読み・例文・類語
みだり【乱・妄・濫・猥・漫】
〘形動〙
※書紀(720)孝徳・大化二年三月(北野本訓)「勢を恃む男有りて、浪(ミタリ)に他(ひと)の女(むすめ)に要(ことむす)ひて」
② 思慮、分別を欠いているさま。いいかげんであるさま。
※大唐西域記巻十二平安中期点(950頃)「長悪に群居して忘(ミダリニ)威福を行ぜり」
③ しかるべき根拠、理由がないさま。
④ 節度を失しているさま。度を過して、むやみやたらであるさま。
※無名抄(1211頃)「人周く知らず。みだりに説くべからず」
⑤ 他から規制されず、自分の意志のままであるさま。勝手気ままであるさま。
※霊異記(810‐824)上「慎(ゆめ)黄泉の事を忘(ミダリニ)宣べ伝ふること勿かれ。〈興福寺本訓釈 忘 見太利爾〉」
⑥ 礼儀、作法にもとるさま。
⑦ 特に男女関係、性について慎みのないさま。みだら。
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