緑(色)(読み)みどり

日本大百科全書(ニッポニカ) 「緑(色)」の意味・わかりやすい解説

緑(色)
みどり

色名。498~530ナノメートルの波長にほぼ対応する。緑はあまり強い印象を人々に与えない。たとえば、色には暖かい、冷たいといった印象があるが、緑の場合には、どちらでもなく中性的である。これは、緑が自然のなかに多くあることと関連しているものと思われる。したがって緑から連想されるものも、松の葉、芝生、草、茂った木などといったものが多い。

 緑の象徴するものとしては、さわやか、若さ、平和、新鮮さ、安息、安全、平静郷愁未熟などがあげられる。このように、緑はとくに強い印象を与えないこと、自然の色と結び付いていることから、見た人に平穏な感じを与えるといえよう。しかしその印象は、枯れたということではなく、新鮮さを伴ったものである。緑は、しばしば青とあまり区別されずに使われることが多い。たとえば、交通信号の色をいうときでも、赤・青・黄といったり、赤・緑・黄といったりする。実際の色が緑っぽくても、青信号といって、あまり気にしない。また、「みどり」児(ご)とか、「みどり」の黒髪といった使い方もされる。前者は、まだ未熟な、これからどんどん育っていくということを示すために、後者は、つやがあるということを形容するために用いられているようである。しかし、未熟なということには青が使われることもある。「青二才」というのはそうであろう。このように、緑と青とはかならずしもはっきり分けて使っているとはいいがたい例がいくつもある。

相馬一郎

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

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