駄目(読み)ダメ

デジタル大辞泉 「駄目」の意味・読み・例文・類語

だ‐め【駄目】

[名・形動]《5が原義》
1 よくない状態にあること。また、用をなさない状態にあること。また、そのさま。「暑さで食べ物が駄目になる」「重病で、もう駄目らしい」「駄目なやつ」
2 効果がないこと。また、そのさま。むだ。「いくら頼んでも駄目だ」「駄目でもともと」
3 しようとしてもできないこと。また、そのさま。不可能。「これ以上歩けと言われてもとても駄目だ」
4 してはいけないこと。「ここでタバコを吸っては駄目だ」「黙って入っては駄目だ」
5 囲碁で、両者の境にあってどちらの所有にもならない目。
6 演劇などで、演出・演技などの悪い点についての注意や注文。「駄目が出る」
[類語](1)おしまい・絶望的・不可・不合格・失格・なってない・よくない・いけない・しようがない・どうしようもない・処置無し・箸はしにも棒にも掛からない・腑甲斐ふがい無い・情け無い・役立たず・無能・台無し・ふい・おじゃん・空中分解・挫折・くたびれもうけ・わや・パンク・ぼつ・極悪・最低・最悪・ワースト・劣悪・粗悪・低劣/(2)無駄・無益・無意味・論外・ナンセンス・不毛・無意義・くだらない・つまらない・しがない・ろくでもない・無効・甲斐かい無い・台無し・ふい・おじゃん・空中分解・挫折・くたびれもうけ・おしまい・わや・パンク・ぼつ・余計・余分・蛇足だそく・不必要・不要・不用・無用・徒あだ・徒いたずら・徒労・無駄足・無駄骨・無駄骨折り・骨折り損・不経済・二度手間・無くもがな・あらずもがな・無にする・無になる・無に帰する・水泡に帰する・水の泡/(3)無理・困難・不可能・実現不能・出来ない相談・難しい・望み薄・絶望的・手詰まり・膠着こうちゃく・にっちもさっちも・八方塞ふさがり・進退維これ谷きわまる・動きが取れない・お先真っ暗・行き詰まる・切羽詰まる・挫折・頓挫・立ち往生・壁に突き当たる・暗礁に乗り上げる/(4)禁止・悪い・けしからん・禁物・いけない・不可・いかん・良からぬ・禁・禁制・禁断・禁令・禁遏きんあつ・禁圧・厳禁・無用・法度はっと・差し止め・禁忌・禁ずる・取り締まる・制する

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精選版 日本国語大辞典 「駄目」の意味・読み・例文・類語

だ‐め【駄目】

  1. 〘 名詞 〙
  2. ① 囲碁で、石の周囲または相手の地(じ)との境界にあって、双方の地に属さない空点。ここに石を打っても地は増えない。終局後、相手と交互に石を埋めあう。〔名語記(1275)〕
    1. [初出の実例]「碁を打ち果てて、ここは駄目、そこにも二目と言ふさへも」(出典:合巻・偐紫田舎源氏(1829‐42)四)
  3. ② 「だめおし(駄目押)」の略。
    1. [初出の実例]「分別のだめがもそっと足らぬ」(出典:浄瑠璃・三浦大助紅梅靮(1730)三)
  4. ③ 演劇で、脚本、演出、演技などの悪い点についての注意。→駄目を出す②。
    1. [初出の実例]「部屋へ皆集めて、ダメをいろいろ」(出典:古川ロッパ日記‐昭和一一年(1936)一二月三日)
  5. ④ ( 形動 ) 行なっても効果のないこと。何の益もないこと。役に立たないこと。また、そのさま。むだ。
    1. [初出の実例]「定めてだめのなき御しあん」(出典:評判記・野郎児桜(1686)玉川泉之丞)
    2. 「此たかい米をだめ(むだ)にくはれてたまるもんか」(出典:滑稽本・続膝栗毛(1810‐22)八)
  6. ⑤ ( 形動 ) 不可能なこと。また、そのさま。
    1. [初出の実例]「コントの糟粕(そうはく)を荷(かつ)ぎだしたって画餠(ダメ)だヨ」(出典:当世書生気質(1885‐86)〈坪内逍遙〉一九)
  7. ⑥ ( 形動 ) よくない状態であること。価値が低いこと。どうしようもないこと。また、そのさま。
    1. [初出の実例]「駄目な男といふものは、幸福を受け取るに当ってさへ、下手くそを極めるものである」(出典:新釈諸国噺(1945)〈太宰治〉貧の意地)
  8. ⑦ ( 形動 ) してはいけないこと。やってはならないよけいなこと。また、そのさま。
    1. [初出の実例]「『当分居てもらって万事の世話を頼むだ方が可からうと思ふ〈略〉』『不要(ダメ)だ!』と顔を背ける」(出典:多情多恨(1896)〈尾崎紅葉〉前)

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

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