普及版 字通 「刀(漢字)」の読み・字形・画数・意味
刀
常用漢字 2画
[字訓] かたな・はもの
[説文解字]
[甲骨文]
[字形] 象形
刀の形。〔説文〕四下に「兵なり。象形」とあり、兵とは武器をいう。左右両刃は剣。刀は一刃、上部に握環がある。のち通貨にその形を用いて刀銭・刀幣という。また簡札を削るのに用いたので、書記のことを刀筆の吏という。
[訓義]
1. かたな、はもの。
2. 刀銭、刀幣。
3. (とう)と通じ、小舟。
[古辞書の訓]
〔和名抄〕刀 劍に似て一なるを刀と曰ふ。大刀、太知(たち)、小刀、賀太奈(かたな)/刀子 楊氏語抄に云ふ、刀子、賀太奈(かたな) 〔名義抄〕刀 カタナ・フネ/太刀 タチ/小刀 カタナ/刀 ヨコハギ/短刀 ノダチ/細刀 ホソダチ/剪刀 モノタチガタナ・ワル/竹刀 アラビヱ/刀 チラシ/刀 カタナモテケヅレリ 〔字鏡集〕刀 カタナ・ミネ・サク
[部首]
〔説文〕刀部に六十二字、〔新附〕四字を属し、(刃)・も同系。〔玉〕刀部には百九十六字を属する。
[声系]
〔説文〕に刀声として・召二字を収め、また召声の字二十四字がある。は〔玉〕にみえる。召は刀と声義の関係なく、刀形の部分は人の形。神おろしをして神霊の降下する意。招くを召といい、降下することを各という。
[語系]
刀・tは同声。〔玉〕に「は小。形、刀に似たり」という。〔詩、衛風、河広〕「誰(たれ)か河を廣しと謂ふ 曾(すなは)ち刀を容れず」というのは、その舟である。
[熟語]
刀貨▶・刀環▶・刀鋸▶・刀魚▶・刀圭▶・刀戟▶・刀剣▶・刀鎌▶・刀光▶・刀痕▶・刀棍▶・刀▶・刀札▶・刀子▶・刀室▶・刀尺▶・刀匠▶・刀削▶・刀▶・刀仗▶・刀杖▶・刀刃▶・刀錐▶・刀泉▶・刀銭▶・刀俎▶・刀頭▶・刀把▶・刀背▶・刀瘢▶・刀筆▶・刀▶・刀布▶・刀兵▶・刀柄▶・刀幣▶・刀鋒▶・刀▶・刀墨▶・刀▶
[下接語]
一刀・鉛刀・貨刀・快刀・懐刀・揮刀・儀刀・牛刀・鎌刀・古刀・執刀・新刀・陣刀・淬刀・錐刀・尺刀・節刀・剪刀・銭刀・奏刀・操刀・霜刀・大刀・帯刀・単刀・短刀・竹刀・抽刀・長刀・剃刀・刀・鈍刀・把刀・佩刀・白刀・抜刀・飛刀・宝刀・木刀・磨刀・名刀・容刀・腰刀・利刀・両刀
出典 平凡社「普及版 字通」普及版 字通について 情報