便便(読み)ベンベン

デジタル大辞泉 「便便」の意味・読み・例文・類語

べん‐べん【便便】

[ト・タル][文][形動タリ]
1 何もせずにいたずらに時を過ごすさま。「便便と日を送る」
2 だらだらとやたらに長いさま。
「何時迄も、―と喋舌しゃべっているのは」〈漱石・道草〉
3 太って腹が出ているさま。太鼓腹であるさま。
「安禄山風の腹―として」〈蘆花・不如帰〉
4 弁舌のすぐれているさま。〈文明本節用集〉
[類語](1)便便だらり・のんべんだらり・ずぼら・ものぐさ・ぐうたら・だらしない・しだらない・ぬらりくらり・のらりくらり・ぬらくら・のらくら・だらだら・ちゃらんぽらん・無精・ルーズ・ぶらぶら・ごろごろ・ちんたら・無気力・だらける・のほほん・風太郎ぷうたろう・その日暮らし・ふしだら・自堕落・ずるける・怠ける・手を抜く・手抜き・骨惜しみ・のろのろ・もたもた・ぐずぐず・投げ遣り・レイジー・怠慢・怠惰・無為・拱手きょうしゅ・横着・怠る・サボる・イージー・イージーゴーイング・風の吹くまま気の向くまま・油を売る・まったり・漫然・たるむ・ぬるま湯・ぬるま湯につかる・もさくさ・もさっと・もさもさ・のそり・のさのさ・のそのそ・とぼとぼ・のこのこ・のっそり・そろそろ・ゆっくり・のろま・のっしのっし・のしのし・遅い・のろい・のろくさい・まぬるい・まのろい・スロー・緩慢・とろい・まだるい・まだるっこい・鈍にぶい・緩徐・遅緩・スローモー・遅遅・ぼやぼや・鈍重・鈍どん・とろとろ・ぼちぼち・ぼつぼつ・ぽつぽつ・徐徐・徐徐に・じわじわ・じわりじわり・じりじり・のたり・のたりのたり・そろり・ゆるゆる・のんびり・ゆったり・悠然・悠悠/(2)長たらしい・冗漫・長長しい・冗長・長長・蜿蜒えんえん・長蛇の列

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精選版 日本国語大辞典 「便便」の意味・読み・例文・類語

べん‐べん【便便】

  1. 〘 形容動詞ナリ活用タリ 〙
  2. ① 腹部の肥満したさま。太って腹の出ているさま。太鼓腹をしているさま。
    1. [初出の実例]「辺孝先腹は便々として書をよむにものうし」(出典:蒙求和歌(1204)一四)
    2. [その他の文献]〔後漢書‐文苑伝・辺韶〕
  3. ② 弁舌のすぐれているさま。弁舌のはっきりしたさま。
    1. [初出の実例]「其在二宗廟朝廷一便便(ベンベントシテ)言唯謹爾」(出典:文明本節用集(室町中))
    2. [その他の文献]〔論語‐郷党〕
  4. ③ 物事がむやみに長びくさま。
    1. (イ) いたずらに時間の経過するさま。むなしい行為、無用の事柄などで時間を費やすさま。また、のんびりとくつろぐさま。
      1. [初出の実例]「Benbento(ベンベント) シテ イル」(出典:日葡辞書(1603‐04))
      2. 「難面(つれなや)人にべんべんと詢(くどか)せられしは聞こえませぬと」(出典:浮世草子・好色一代女(1686)四)
    2. (ロ) だらだらと長たらしいさま。
      1. [初出の実例]「べんべんとぬれまじりのはなしに、ほどなく日くれぬ」(出典:浮世草子・好色染下地(1691)二)

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普及版 字通 「便便」の読み・字形・画数・意味

【便便】べんべん

太鼓腹。

字通「便」の項目を見る。

出典 平凡社「普及版 字通」普及版 字通について 情報

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