デジタル大辞泉
「要」の意味・読み・例文・類語
出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例
かなめ【要】
〘名〙
① 扇の末端についていて、骨をつづり合わせるためにはめこんだ
くさび。鯨の骨や金属で作る。かのめ。蟹の目。
※古今著聞集(1254)八「ここにありとしられんとて、扇のかなめを鳴らして使ひければ」
② 刀の目貫(めぬき)。
※
梅津政景日記‐慶長一七年(1612)三月八日「たとへわきさし、かたななり共、つばなと、かなめ成共、弐十目、卅目もつけ候て持候はは、縄をかけ、山へ御のほせ候へ」
③ (転じて) ある物事を支える最も大切な部分や事柄、人物。要石(かなめいし)。
※
愚管抄(1220)七「えりいだされむ人の、八座・弁官・職事ばかりになる人候ふらんところこそ要なれば、それは解官せられなんず」
※役者論語(1776)あやめぐさ「ぶたいへ出て爰(ここ)はをなごのかなめの所と、思ふ心がつくほど、男になる物なり」
④ 建築で
扇垂木(おうぎたるき)の中心線の集まるところ。〔日本建築辞彙(1906)〕
よう‐・する エウ‥【要】
〘他サ変〙 えう・す 〘他サ変〙 (古くは「ようず」)
① 必要とする。求める。ほしがる。用ずる。
※竹取(9C末‐10C初)「
かぐや姫のえうじ給ふべきなりけりと承りて」
② まとめる。要点をとり出す。要約する。
※
西国立志編(1870‐71)〈中村正直訳〉八「要してこれを言へば、
英国の人は英国産物中の最も美なるものなり」
※
西洋事情(1866‐70)〈
福沢諭吉〉外「河の畔に堅固なる城を築て通航の
商船を要し税を取らんとせしことありしかども」
よう エウ【要】
〘名〙
① 物事の最も重要なところ。肝心なところ。かなめ。肝要。要点。
※勝鬘経義疏(611)歎仏真実功徳章「万徳之中此三為
レ要。若挙
二此三徳
一。即余徳自顕」 〔
荀子‐礼論〕
② なくてはならないこと。必要。要用。
※宇津保(970‐999頃)あて宮「かへせば情なし。物は
警策なるえうの物なり」
かのめ【要】
※行宗集(1140頃)「うちにて大夫のすけのあふぎのかのめかためてとてつかはしたりし」
出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報
要 (カナメ)
植物。バラ科の常緑小高木,園芸植物。カナメモチの別称
出典 日外アソシエーツ「動植物名よみかた辞典 普及版」動植物名よみかた辞典 普及版について 情報