デジタル大辞泉
                            「厳」の意味・読み・例文・類語
                    
                
		
            
		
            
		
                      
                    いつ【▽厳/稜=威】
              
                        (「いつの」の形で、またはそのまま体言に続けて用いられる)
1 斎み清めたこと。神聖なこと。
「―幣の緒結び」〈祝詞・出雲国造神賀詞〉
2 勢いの激しいこと。威力の強烈なこと。
「―の男建ふみ建びて」〈記・上〉
                                                          
     
    
        
    出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例
	
    
  
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                    いかし【厳】
        
              
                        - ( シク活用形容詞「いかし」の語幹。ただし、語幹用法だけで、シク活用の確例はない ) 勢いが盛んなさま、繁栄しているさま、いかめしいさま、などを表わす。「厳日(いかしひ)」「厳矛(いかしほこ)」「厳穂(いかしほ)」「厳御世(いかしみよ)」など。- [初出の実例]「伊賀志(イカシ)の御世に幸(さき)はへまつれ」(出典:延喜式(927)祝詞)
 
厳の語誌
( 1 )イカヅチ(雷)、イカシホ(瞋塩)のイカを、イカシの語幹とすれば、やはり語幹の用法のみではあるが、ク活用の例も上代にはあったことになる。
( 2 )シク活用は、イカシホ(厳穂)、イカシミヨ(厳御世)などのように、特定の語について、祝詞の類に多く見られる特殊な用法か。
( 3 )中古以降、ク活用で現われ、中世には口語において、イカイの形で多くは連体修飾語として用いられる。
                                                          
     
            
		
                      
                    いつ【厳・稜威】
              
                        - 〘 名詞 〙
- ① 勢いの激しいこと。激しい力のあること。また、尊厳な性質があること。- [初出の実例]「斬(き)りたまひし刀(たち)の名は、天之尾羽張(あめのをはばり)と謂ひ、亦(また)の名は伊都(イツ)之尾羽張と謂ふ」(出典:古事記(712)上)
 
- ② いみ清められていること。神聖な力のあること。- [初出の実例]「伊都(イツ)幣(ぬさ)の緒(を)結び」(出典:延喜式(927)祝詞)
 
 
            
		
                      
                    いか‐つ【厳】
              
                        - 〘 名詞 〙 ( 形動 ) ( 「いか」は「いかめしい」「いかい」などの「いか」と同語源 ) かどばってやわらかみのないさま。武張ってあらあらしいさま。周囲に気兼ねなく、図々しいさま。また、そのような態度や行為。- [初出の実例]「心も鬼なれば、いづれも、いかつの見風にて」(出典:二曲三体人形図(1421))
 
厳の語誌
( 1 )「厳強(いかつよ)し」の略〔大言海〕とも「厳(いか)つ」の「つ」は古代の格助詞〔近世上方語辞典=前田勇〕ともいわれる。
( 2 )中・近世の用例は、形容動詞としての用法が多く、近世後期から、形容詞「いかつい」が多くなる。
                                                          
     
            
		
                      
                    いかめ【厳】
              
                        - 〘 形容動詞ナリ活用 〙 ( 形容詞「いかめし」から ) いかめしいさま。おそろしいさま。- [初出の実例]「やらいかめの寺やぞ」(出典:四河入海(17C前)一)
 
厳の語誌
「平家‐二」に、祐慶が「大の目を見いからし」たことから「いかめ房」と呼ばれたという記事があり、多くの諸本の表記から、イカメが「厳目」と理解されていたことがうかがえる。こうした理解が存したために、シク活用「いかめし」の「いかめ」が独立性を持つようになり、口語形活用の形容詞イカメイ及びその語幹用法が室町期に成立するに至ったものか。
                                                          
     
            
		
                      
                    げん【厳・儼】
              
                        - 〘 名詞 〙 ( 形動ナリ・タリ ) 態度や処置などがきびしいこと。また、いかめしくて、反対できないようなさま。おごそかなこと。厳重。厳格。→厳に。- [初出の実例]「七花、儼(ゲムトシテオコソカ)にして以て歩みを承け」(出典:大慈恩寺三蔵法師伝院政期点(1080‐1110頃)九)
- [その他の文献]〔詩経‐小雅・六月〕
 
 
            
		
            
		
                      
                    おごそか【厳】
              
                        - 〘 形容動詞ナリ活用 〙 威厳があるさま。礼儀正しく近よりにくいさま。- [初出の実例]「世尊の行歩したまふ威容は、斉しく粛(オコソカなル)こと師子王のごとし」(出典:彌勒上生経賛平安初期点(850頃))
 
 
            
		
                      
                    いかめ し【厳】
し【厳】
              
     
            
		
                      
                    きび し【厳】
し【厳】
              
     
    
        
    出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例
	
    
  
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    普及版 字通
                            「厳」の読み・字形・画数・意味
                    
                
		
    
        
    出典 平凡社「普及版 字通」普及版 字通について 情報
	
    
  
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