赤(漢字)

普及版 字通 「赤(漢字)」の読み・字形・画数・意味


常用漢字 7画

[字音] セキ・シャク
[字訓] あきらか・あか

[説文解字]
[甲骨文]
[金文]

[字形] 会意
大+火。〔説文〕十下に「南方の色なり。大に從ひ、火に從ふ」とあり、〔段注〕に南方大明の色の意であるという。大は人の正面形。これに火を加えるのは禍殃を祓うための修祓の方法であり、また、さらに攴(ぼく)を加える赦(しや)は、赦免を意味する字である。〔周礼、秋官、赤(せきふつ)氏〕は、火を用いて禍害を防ぐことを掌る。一切を清め終わった心を赤心、一切を失い果てたことを赤貧・赤手のようにいう。

[訓義]
1. あきらか、あきらかにする、きよめあきらかにする。
2. あか、あけ、あかいろ、火を加えてあかくする。
3. はらう、ほろぼす、むなしい。
4. はだか、むきだし、そのまま。
5. まこと、まごころ

[古辞書の訓]
和名抄赤子 知古(ちご) 〔名義抄〕赤 アカシ・オモフ

[部首]
〔説文〕に赧・赭・赫など、重文および〔新附〕の字を合わせて十四字、〔玉〕に十七字を属する。赧(たん)は、人の後部に手をさし入れ、赤面する意の字で、愧赧(ぎたん)するをいう。

[声系]
〔説文〕に赤声として赦など三字を収める。赦は赤の声義を承ける字である。

[語系]
赤thjyak、朱tjioは声近く、赤は祓う、朱は聖色を以て清める。赦sjyakは火で清め、さらに攴を加えて、禍尤をゆるすことをいう。

[熟語]
・赤衣・赤烏・赤雲赤疫赤霞赤瑕・赤・赤気・赤赤驥・赤脚・赤窮・赤金赤脛・赤・赤血・赤・赤子赤痣・赤・赤髭・赤日・赤社赤錫・赤手・赤臭赤松赤霄・赤縄赤埴・赤心赤身・赤誠・赤赤籍・赤・赤族・赤卒・赤体・赤地・赤赤土赤道・赤・赤眉・赤貧・赤・赤市・赤・赤赤米・赤弁・赤棒赤痢赤鯉・赤立・赤赤粱
[下接語]
霞赤・眼赤・顔赤・赤・紅赤・山赤・石赤・丹赤・地赤・発赤

出典 平凡社「普及版 字通」普及版 字通について 情報

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