精選版 日本国語大辞典 「素直」の意味・読み・例文・類語
す‐なお ‥なほ【素直】
〘形動〙
① 飾り気がなくありのままであるさま。素朴。質朴。
② 心の正しいさま。ねじけた心、腹黒い心などを持っていないさま。正直。
※徒然草(1331頃)八五「人の心すなほならねば、偽りなきにしもあらず」
③ 心や気だてが他に逆らわないで、おだやかなさま。ひねくれたところのないさま。従順。
※源氏(1001‐14頃)若菜下「帝と聞こゆれど、ただすなほに、おほやけざまの心ばへばかりにて」
④ とどこおりのないさま。物事が抵抗なくすんなりいくさま。また、平穏無事なさま。
⑤ 形状がまっすぐであるさま。曲がったりゆがんだりしていないさま。
※寛永版曾我物語(南北朝頃)一「形のゆがめる時は影のすなほならんことを思ふ」
⑥ 技芸などに癖がなくて正しいさま。
すなお‐さ
〘名〙
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