おおどか(読み)オオドカ

デジタル大辞泉 「おおどか」の意味・読み・例文・類語

おお‐どか〔おほ‐〕

[形動][文][ナリ]性質がこせこせしないでおっとりしているさま。おうよう。おおらか。
王女下脹しもぶくれた豊かな頰と云い、―な眉と云い」〈宮本伸子
[類語]物静か内気弱気引っ込み思案気弱内弁慶陰弁慶臆病大人しいこわがり小心小胆怯懦きょうだ怯弱きょうじゃく意気地なし小心翼翼弱腰薄弱惰弱柔弱軟弱優柔不断やわやわ弱弱しい女女しい弱音を吐く・音を上げる・悲鳴を上げる・気が弱い腰が弱い煮え切らない肝が小さい・肝っ玉が小さい・温順柔順従順温柔温良順良素直穏和おだやかおとなしやか控えめ優しい内向的人見知りしんねりむっつりシャイ心静か安らか安穏のどか悠長悠然悠悠悠揚浩然どっしり気長伸び伸び伸びやかのんびり屈託無い自然体のんどりしなやかしとやかなよやかなよなよしっとり物柔らか静静しずしずソフトおっとり婉然えんぜんしおらしい閑語たおやかナイーブ心優しい柔和温雅鷹揚おうよう静心しずこころ従容しょうよう悠悠閑閑つつましい奥ゆかしい泰然自若平静冷静しみじみしっぽりしんみり静まる温顔温容春風駘蕩たいとう穏便粛粛静謐せいひつ静粛

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精選版 日本国語大辞典 「おおどか」の意味・読み・例文・類語

おお‐どかおほ‥

  1. 〘 形容動詞ナリ活用 〙
  2. 人の性質がおっとりしているさま。物事にこせこせしないさま。おおようなさま。
    1. [初出の実例]「しづかに、ちごの御ありさまともなく、おほどかなり」(出典:宇津保物語(970‐999頃)楼上下)
  3. ( 比喩的に ) ゆるやかなさま。
    1. [初出の実例]「人格表現のおほどかな推移を〈略〉見守った」(出典:道徳と教養其他(1948)〈河上徹太郎〉批評の近代性に関するノート)

おおどかの語誌

「おほ(大)」からの派生語。意味は、「おいらか」に類似するが、「おほどか」がおおような態度であるのに対して、「おいらか」は素直な態度を意味する。

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