金甌無欠(読み)キンオウムケツ

デジタル大辞泉 「金甌無欠」の意味・読み・例文・類語

きんおう‐むけつ【金×甌無欠】

《「南史」朱异伝から》傷のない黄金のかめのように、完全で欠点のないこと。国家が強固で、外国侵略を受けたことがないことをいう。
[類語]完全完璧かんぺき万全十全両全満点完全無欠百パーセントパーフェクト全くまった文句なし大丈夫無傷間然かんぜんする所がない水も漏らさぬ非の打ち所がない

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精選版 日本国語大辞典 「金甌無欠」の意味・読み・例文・類語

きんおう‐むけつ【金甌無欠】

  1. 〘 名詞 〙 ( 「南史‐朱异伝」の「武徳〈略〉閤口独言、我国家、猶若金甌一傷缺」から ) 少しきずもない黄金製の瓶(かめ)のように、物事が完全堅固で欠点のないこと。特に、国家が強固で、外国の侵略を一度も受けていないことのたとえにいう。
    1. [初出の実例]「我邦を金甌無缺(キンオウムケツ)万国に絶すと称して意気揚々たるが如し」(出典文明論之概略(1875)〈福沢諭吉〉一)

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四字熟語を知る辞典 「金甌無欠」の解説

金甌無欠

少しのきずもない黄金製のかめのように、物事が完全堅固で欠点のないこと。特に、国家が強固で、外国の侵略を一度も受けていないことのたとえにいう。

[使用例] 我が邦を金甌無缺万国に絶すと称して意気揚々たるがごとし[福沢諭吉*文明論概略|1875]

[使用例] 金甌無缺の国家のために[芥川龍之介侏儒言葉|1923~27]

[解説] 「金甌」は金のかめのことで、天子の位や国家にたとえられます。

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