堕落(読み)ダラク

デジタル大辞泉 「堕落」の意味・読み・例文・類語

だ‐らく【堕落】

[名](スル)《4が原義》
1 生活がくずれ、品行がいやしくなること。節操を失うこと。身をもちくずすこと。「酒がもとで堕落する」
2 物事がその本来あるべき正しい姿や価値を失うこと。「小説も堕落したものだ」「政治の堕落」
3 おちぶれること。零落。
「此の長物に頼って官途に在るは…、日ならずして―せん」〈服部誠一・東京新繁昌記〉
4 落ちること。墜落。
「仰げば高山突兀とっこつとして頭上に―し来らんとし」〈鉄腸・雪中梅〉
5 仏語。道心を失って悪道に落ちること。
[類語](1)腐敗・自堕落・退廃・堕する・退廃的・デカダン・デカダンス・虚無的・不健全・不健康・放逸・刹那的・病的・自虐的・自罰的・内罰的・悲観的・自嘲・自暴自棄・自己嫌悪・ペシミスチック・ペシミズム・ペシミスト・否定的・消極的・後ろ向き・マイナス思考・ネガティブ・厭世的・厭世観・厭世主義・絶望的・享楽的・快楽主義・刹那主義・ニヒル・ニヒリスティック・シニカル・シニシズム/(3)没落・落ちぶれる・うらぶれる・成り下がる・零落・凋落ちょうらく・転落・落魄らくはく・淪落・末路・斜陽・地に落ちる・成れの果て・見る影もない・末期的・衰残・弱体化・衰弱・衰微・衰退・頓挫・衰え・減退・後退・退潮・朽ちる・消沈・衰亡・たそがれ・失速・焼きが回る・耄碌もうろく・ぽんこつ・火の車・終末・大詰め・尾羽うち枯らす・世も末・廃れる・衰える・寂れる・落ち目・下火・尻すぼみ・廃退・下り坂・左前・不振・じり貧・どか貧・先細り・下がり目・低落・廃る・傾く・尻下がり・尻切れとんぼ・竜頭蛇尾・孤城落日

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精選版 日本国語大辞典 「堕落」の意味・読み・例文・類語

だ‐らく【堕落】

  1. 〘 名詞 〙
  2. ① 落ちること。脱落。墜落。
    1. [初出の実例]「眉鬚堕落し、面目破顔するなり」(出典:正法眼蔵(1231‐53)三十七品菩提分法)
    2. [その他の文献]〔詩経伝‐召南・摽有梅〕
  3. ② 仏語。道心を失い犯戒の心をおこすこと。仏道を修行する清浄な心を失って、俗世の人のような俗悪な考えに染まること。あるいは悪道に陥ること。
    1. [初出の実例]「披二露儲レ妻之由一。〈略〉仁賀は偽称二堕落之由一」(出典:古事談(1212‐15頃)三)
    2. 「ふとした心の迷ひより、女犯(にょぼん)だらくの此清心」(出典:歌舞伎・小袖曾我薊色縫(十六夜清心)(1859)四立)
    3. [その他の文献]〔法華経‐譬喩品〕
  4. ③ 品行が悪くなって正しい生活ができなくなること。身をもちくずすこと。品性が卑しくなること。また、物事が、正常で健全な状態を失うこと。
    1. [初出の実例]「此奴めが我をあさましいものに堕落させたかと」(出典:いさなとり(1891)〈幸田露伴〉一七)
  5. ④ おちぶれること。勢いがなくなること。失敗すること。零落。
    1. [初出の実例]「この内侍のちにはいといみじう堕落せられにしも、そのけとこそはおぼえ侍しか」(出典:大鏡(12C前)四)
    2. [その他の文献]〔荀子‐富国〕

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普及版 字通 「堕落」の読み・字形・画数・意味

【堕落】だらく

落ちる。〔漢書、宣帝紀〕惟(おも)ふに、耆老の人、髮齒墮し、血氣す。~今より以來、年十以上は、誣し人を傷するに非ざれば、他は皆坐せしむること勿(なか)れ。

字通「堕」の項目を見る。

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