スタート

精選版 日本国語大辞典 「スタート」の意味・読み・例文・類語

スタート

〘名〙 (start)
① (━する) 出発・開始すること。
(イ) (速さを競うスポーツで)出発すること。
※学生時代(1918)〈久米正雄競漕「久野は敵のスタートとストップの位置をもう一応確かめて」
(ロ) (広く)物事を始めること。車などが動き始めること。
※家族会議(1935)〈横光利一〉「二人はスタートした。練太郎はハンディ十八」
帰郷(1948)〈大仏次郎群動「社のスタートに箔をつけたいのです」
(ハ) 出発したり、始めたりするときの合図の言葉。
※いろは交友録(1953)〈徳川夢声〉て「〝用意〟〝スタート〟〝カチン〟とあって、正面から奉行長谷川一夫が、悠然として現れた」
② (「スタートライン」の略) 出発点。比喩的にも用いる。
※東京風俗志(1899‐1902)〈平出鏗二郎〉下「吾妻橋の辺を起発点(スタート)とし、向島艇庫の辺を決勝線とす」
色ざんげ(1933‐35)〈宇野千代〉「人生の新しいスタートに立つといふのに適(ふさ)はしい明るい希望とか」

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デジタル大辞泉 「スタート」の意味・読み・例文・類語

スタート(start)

[名](スル)
新しく始まること。また、始めること。出発。発足。「新生活がスタートする」「いっせいにスタートを切る」
出発点。スタートライン。「スタートにつく」
[類語](1出発門出旅立ち出動鹿島立ち出立朝立ち早立ち夜立ち早発遅発先発後発始まる始め開始開幕幕がふたく・蓋を開けるしょ・ちょ幕開き始めるしだすやりだす掛かる取り掛かるしかかるしかける着手する踏み出す出出でだ立ち上がり手始め皮切り口切り封切り起動始動発動端を発する口火を切る火蓋を切る幕を切って落とす狼煙のろしを上げる手を付ける御輿みこしを上げるまず最初第一一次原初嚆矢こうし事始め優先一番しょぱないの一番真っ先先立ち先頭当初初期初頭始期早期劈頭へきとう冒頭滑り出し初手出端ではなはなはし口開け取っ付きあたまのっけ取り敢えず差し当たりひとまず当座序の口第一歩第一声始まりトップ初発発端端緒濫觴らんしょう権輿けんよ起こりとば口取っ掛かり最優先何をおいても何はさておき何はともあれ先ず以て/(2起点始点出発点振り出し

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「スタート」の意味・わかりやすい解説

スタート
Sturt, Charles

[生]1795.4.28. インドベンガル
[没]1869.6.16. イギリス,チェルトナム
イギリスのオーストラリア探検家。1813年イギリス軍に入隊,1826年オーストラリアへ派遣された。内陸河川調査のため,1828年マクォーリー川を探検して,ダーリング川を発見。1829年マランビジー川を下って,マレー川とアレクサンドリナ湖などオーストラリア大陸最大の水系を発見。過労と栄養不足のため,ほとんど視力を失い,1832~34年帰国。1844~46年再びオーストラリア大陸中央部に到達しようとして,クーパーズクリークなどに到達したが,高温と壊血病に悩まされ引き返した。1839年以来南オーストラリア植民地の官職にあり,1847年帰国。

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