土台(社会構造)(読み)どだい

世界大百科事典(旧版)内の土台(社会構造)の言及

【社会構造】より

…この対概念は,ドイツ語ではUnterbau,Überbauというように建築物のアナロジーに由来すると思われるBauという語によって表現されているが,英語ではこれにstructureの語をあてることに示されているようにこれも一種の構造概念である。マルクスは彼の用語でいう生産諸関係の総体すなわち社会の経済的構造を下部構造または土台と呼び,これに対して法律的・政治的・精神的等の諸形態はその土台の上にそびえ立つ上部構造であるとした。史的唯物論においては,土台としての経済的構造のパフォーマンスが発展して,現行の上部構造がこれに適合しえなくなったとき,上部構造は変動を余儀なくされると説明する。…

【上部構造】より

…マルクス主義の社会理論ひいては歴史理論における基本概念の一つ。下部構造(土台)Basisと対概念をなす。唯物史観(史的唯物論)においては〈人々が生の社会的生産において入り込む一定の,必然的な,彼らの意思から独立な諸関係〉すなわち〈物質的な生産諸力の一定の発展段階に照応する生産諸関係〉の一総体,この〈社会の経済的構造〉を下部構造と呼ぶ。…

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出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」