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滋賀[県] しが

百科事典マイペディアの解説

滋賀[県]【しが】

近畿地方北東部の県。県庁所在地は大津市。4017.38km2。141万777人(2010)。内陸県で,中央に日本最大の湖の琵琶湖がある。〔沿革〕 かつての近江(おうみ)国。畿内の東に接するため,天智天皇が大津宮を造営するなど古くから開発され,また畿内から東国への交通の要衝であった。奈良時代には聖武天皇の紫香楽(しがらき)宮や石山寺,平安時代には延暦寺や園城(おんじょう)寺が建てられた。琵琶湖水運も発達し下坂本,堅田などの港が栄えた。中世は佐々木氏や延暦寺,さらに六角氏,京極氏,佐々木氏の家臣浅井氏が勢力を振るったが,織田信長が延暦寺,浅井氏を破って近江を統一,安土城を築いた。江戸時代は彦根の井伊氏,膳所(ぜぜ)の本多氏らが支配。近江八幡は近江商人の本拠地として栄えた。1871年大津・長浜2県となり,翌年滋賀・犬上県と改称,同年滋賀県となる。〔自然〕 東に伊吹山地と鈴鹿山脈,西に比良山地,南に信楽(しがらき)山地があり,中央の琵琶湖と近江盆地を囲んでいる。近江盆地のうち,琵琶湖東部は湖に注ぐ野洲(やす)川,日野川,愛知(えち)川などが湖東平野を形成,西岸の安曇(あど)川下流域にも小平野が発達する。湖北は冬季北西季節風の影響が強い日本海岸型の気候で積雪が多く,湖南は比較的雨が少ない太平洋岸型気候である。〔産業〕 産業別人口構成は第1次3.7%,第2次34.4%,第3次60.5%(2005)。産業人口の約9%が農業人口で専業農家率は8.3%と全国的にも低水準(2003)。全耕地の約92%は水田である。湖東平野を中心に産する米は古来江州米として知られ,京阪神へ出荷される。近年は米の減反政策によって野菜・花卉(かき)栽培への転換も行われ,従来からの肉牛(近江牛)飼育に加えて,乳牛飼育,養鶏も活発になってきた。南東部では茶(近江茶)の栽培が行われる。琵琶湖では古くから水産が活発で,貝類,フナ,モロコなどを産し,コアユを全国へ移出するが,近年の宅地化,工業化の進展にともない,水質が悪化,漁獲量が激減した。鉱業ではマンガン,伊吹山の石灰岩など。大正以降,各市で繊維工業が盛んになったが,名神高速道路開通により工業化が進み,化学,電気機器,機械などの工場が主として国道8号線,名神高速道路沿いに進出,最近では湖北,湖西にも工場が立地。長浜のちりめん,安曇川(あどがわ)の扇骨,彦根の仏壇,草津の竹根製品,甲賀の家庭配置薬,信楽の陶器などの特産がある。安土城跡,彦根城のほか,園城寺,石山寺,京都府にまたがる延暦寺(世界遺産)などの名寺,湖東には向源寺(渡岸寺)など十一面観音を安置する多くの古寺がある。自然景観にめぐまれ,琵琶湖国定公園,鈴鹿山脈の大部分をしめる鈴鹿国定公園,3県立自然公園もある。1993年,ラムサール条約で琵琶湖が登録地に認定された。〔交通〕 湖東部を中心に東海道本線・新幹線,北陸本線,国道8号線,名神高速道路,北陸自動車道が通じ,ほかに草津線,湖西線,信楽高原鉄道,京阪電鉄京津線,同石山坂本線,近江鉄道,国道1号線があり,琵琶湖南部には琵琶湖大橋,近江大橋がかかる。
→関連項目近畿地方

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世界大百科事典 第2版の解説

しが【滋賀[県]】

面積=4017.36km2(全国38位)人口(1995)=128万7005人(全国31位)人口密度(1995)=320人/km2(全国18位)市町村(1997.4)=7市42町1村県庁所在地=大津市(人口=27万6332人)郷土の花=シャクナゲ 県木=モミジ 県鳥=カイツブリ近畿地方の北東部に位置する内陸県で,東は岐阜県,西は京都府,南は三重県,北は福井県に接し,県央に琵琶湖をかかえる。面積,人口ともに全国のほぼ1%にあたるので〈100分の1県〉といわれる。

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