一般(読み)イッパン

デジタル大辞泉 「一般」の意味・読み・例文・類語

いっ‐ぱん【一般】

[名・形動]
1 広く全体に共通して認められ、行き渡っていること。また、そのさま。全般。「一般の傾向」「一般に景気が悪い」
2
㋐ありふれていること。あたりまえ。普通。「一般の会社」「一般市民」
㋑多くの普通の人々。世間。「一般に公開する」
3 特に違いが認められないこと。また、そのさま。同一。同様。
「私は彼女と同じい罪を犯したも―だ」〈犀星・性に眼覚める頃〉
[類語](1)(「一般に」の形で副詞的に用いる場合)全般に・総じて・概して・多く・おしなべて・おおむね・大概・普通・通例・通常・一体に・総体・およそ・広く・遍あまねく・広い・幅広い・手広い・広範・広範囲・多方面・多角・多面・多岐・さまざま・各種・種種しゅじゅ・諸種・いろいろ・多様・多様化・多面的・多種・多種多様・多彩・数数・いろんな・とりどり・色とりどり・諸もろもろ・百般・万般・諸般・多元・多元的・多角的・横断的・複眼的・おしなべて・雑多・万よろず・各人各様・十人十色・千差万別・マルチ・事事物物・種種雑多・各様・種種くさぐさ・玉石混淆こんこう・凡百ぼんぴゃく・百態・百事・百千・万端・各般・数多あまた・数多すうた・数次・幾度・等等・諸相・諸物・山ほど・ざら・あれこれ・何やかや・何だかんだ・何のかの・何くれ・何くれとなく・あれやこれや・ごちゃごちゃ・枚挙に遑いとまがない・十指に余る・あの手この手・エトセトラ・たんまり・しこたま・たくさん・多い・多数・無数・多量・大量・大勢おおぜい・夥おびただしい・いっぱい・多多・いくらも・いくらでも・ごろごろ・どっさり・たっぷり・十二分に・豊富に・ふんだんに・腐るほど・ごまんと・わんさと・うんと・たんと・仰山ぎょうさん・なみなみ・十分・しっかり・がっつり・大挙・多勢・多人数・大人数・衆人・莫大・膨大・巨万・豊か・潤沢・無尽蔵・盛り沢山・がっぽり・がっぽがっぽ・多め・幾多・過多・最多・多作・数知れない・数知れぬ・数え切れない・掃いて捨てるほど・百もも・億万・千万・千万無量・うようよ・うじゃうじゃ・蝟集いしゅう・無尽・雲霞うんか・星の数ほど・浩瀚こうかん・少なからず・山積み・山積・飽和・満満・ごっそり・大半・累積・山をなす・十重二十重とえはたえ・有り余る/(2㋐)平凡・ありきたり・並・凡俗・俗・ありふれる・普通・一般的・尋常・通常・平常・通例・標準・標準的・平均的・常つね・只ただ・当たり前・常並み・世間並み・十人並み・月並み・凡庸・日常茶飯・日常茶飯事・平平凡凡・常套・決まり・お定まり・平板・類型的・紋切り型・芸がない・ノーマル・レギュラー・スタンダード/(2㋑)世間・世人せじん・世俗・万人ばんにん・公衆

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精選版 日本国語大辞典 「一般」の意味・読み・例文・類語

いっ‐ぱん【一般】

  1. 〘 名詞 〙 ( 形動 )
  2. ① 同一であること。また、そのさま。一様。同様。
    1. [初出の実例]「雪片花顔時一般、上番梅待二追歓一」(出典:菅家文草(900頃)一・早春侍宴仁寿殿、同賦春雪映早梅)
    2. 「恰も行旅の始めて家を出で、百里の雲山を有無渺茫の間に望むと一般なる想ありしが」(出典:雪中梅(1886)〈末広鉄腸〉上)
    3. [その他の文献]〔陸亀蒙‐和襲美贈南陽潤卿将帰雷平詩〕
  3. ② 共通して全体にわたっていること。また、そのさま。普遍。⇔特殊。
    1. [初出の実例]「天武天皇白鳳十四年三月、当国の人民一般(ハン)に邪気を受」(出典:地蔵菩薩霊験記(16C後)四)
    2. 「民生各箇の福利、并びに邦国一般の文運、日々に増盛することなり」(出典:西国立志編(1870‐71)〈中村正直訳〉二)
  4. ③ 特別な点がなく、ごくあたりまえであること。また、そのような人々やそのようなさま。普通。
    1. [初出の実例]「初めて国会に代議市民を一般に召集したるは」(出典:一局議院論(1885)〈植木枝盛〉一)
    2. 「一般(イッパン)の読者を未丁年者として見る目で、さう認めたのは」(出典:青年(1910‐11)〈森鴎外〉一三)

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普及版 字通 「一般」の読み・字形・画数・意味

【一般】いつぱん

同じ。同様。唐・斉己〔翡翠〕詩 水邊飛び去れば、辨じし 竹裏歸來すれば、色一般

字通「一」の項目を見る。

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世界大百科事典(旧版)内の一般の言及

【西洋哲学】より

…〈インド哲学〉〈中国哲学〉といった呼び名は,おのれの文化のカテゴリーでもって他の文化をも裁断しうると考えるヨーロッパ人の中華思想の表れであるか,あるいはきわめて粗雑な類比にもとづく命名でしかない。してみれば〈哲学〉は,どの文化圏にも見られる一般的な世界観・人生観・道徳思想・宗教思想などとはやはり区別されねばならないものであろう。むろん西洋にもそうした世界観・人生観はあり,それが哲学のうちに混入したり,哲学知の実質的内容をなすことはあったにしても,それと哲学とのあいだには一線が画されるべきなのである。…

※「一般」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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