デジタル大辞泉
「同」の意味・読み・例文・類語
どう【同】
1 おなじであること。等しいこと。「同タイム」
2 前に挙げた語句を受けて、「この」または「その」の意で用いる語。「昨夜8時ころ出火したが、同時刻には外出中であった」
3 前と同じ語を2回以上繰り返す代わりに用いる語。おなじく。「昭和42年入学、同45年卒業」
出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例
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おなじ【同】
- ( 「おなし」とも )
- [ 1 ] 〘 形容動詞ナリ活用 〙 ( 形容詞「おなじ」の語幹に「だ」が付いて形容動詞になったもの。「おなじな」は「同じなのだ」のような場合に用いて、体言に続く時には語幹「おなじ」が用いられる ) =おなじ(同)〔形〕
- [初出の実例]「正に此(ここ)と同(おなシ)なり」(出典:法華経玄賛平安中期点(950頃))
- 「足の動かぬ事は前日と同じであるが」(出典:九月十四日の朝(1902)〈正岡子規〉)
- [ 2 ] 〘 副詞 〙 ( 仮定の「なら」と呼応して用いられる。古くは「を」を伴って同様の意を表わす場合がある ) どうせ。どっちみち。
- [初出の実例]「後(のち)の亡(ほろ)びも不苦(くるしからず)。同じ无(な)く成らむを、此(かく)て止(やみ)なむ」(出典:今昔物語集(1120頃か)二六)
- 「おなじ言ふのならお勢の居ない時だ」(出典:浮雲(1887‐89)〈二葉亭四迷〉一)
同の補助注記
形容詞シク活用「同じ」と形容動詞「同じ」は、体言に続く時の語形が同一であり、その時は用例文によって品詞を区別しがたい。この辞典では「同じ+体言」の用例は、便宜上すべて形容詞「同じ」の項に収めた。
おな
じ【同】
- 〘 形容詞シク活用 〙 ( 「おなし」とも。体言に続くときには、「おなじ」と「おなじき」の二つの活用形が用いられた )
- ① 一つのものが(時間の経過や状況の違いにもかかわらず)不変である。変わらない。同一である。
- [初出の実例]「月見れば於奈自(オナジ)国なり山こそば君があたりを隔てたりけれ」(出典:万葉集(8C後)一八・四〇七三)
- 「あしひきの山は無くもが月見れば於奈自伎(オナジキ)里を心隔てつ」(出典:万葉集(8C後)一八・四〇七六)
- ② 二つ以上の物事が共通性を持っている。二つ以上のものの動作、状態、程度などに違いがない。共通の様相、状況を呈する。同様である。
- [初出の実例]「君がむた行かましものを於奈自(オナジ)こと後れて居れどよき事もなし」(出典:万葉集(8C後)一五・三七七三)
- 「久しく花のなからんは、いづれの風体をも知らぬにおなじかるべし」(出典:風姿花伝(1400‐02頃)五)
- ③ ( 特に連体形で用いて ) 文脈上先行する特定の部分を指示する。前述の語を繰り返す代わりに用いる。
- [初出の実例]「貞観七年と云ふ年、索胄、忽に死ぬ。同じき八年の八月に至て」(出典:今昔物語集(1120頃か)九)
こと【同】
- 〘 副詞 〙 同じ…するなら。どうせ…するのなら。ある個別的な実現のし方をする動作を、それとは異なった実現のし方を仮想して対比し、いずれも動作としては同じであるとみなしつつ、そうした異なる実現のし方もあろうに、と考える時の、同じとみなす気持を表わす。
- [初出の実例]「花妙(はなぐは)し 桜の愛で 許等(コト)愛でば 早くは愛でず 我が愛づる子ら」(出典:日本書紀(720)允恭八年二月・歌謡)
同の語誌
( 1 )奈良時代の例は、すべて、「こと愛(め)でば」「こと降らば」「こと放(さ)けば」のように、動詞の未然形に接し、全体で仮定表現を構成するもの。
( 2 )平安時代以降、「ことならば」がほとんどで、「ことは」の例も若干見える。意味については、古来諸説があるが、「如(ごと)し」の「ごと」と同源で、「同じ…するのなら」の意を表わすとするのが適切か。
おや
じ【同】
- 〘 形容詞シク活用 〙 =おなじ(同)〔形〕
- [初出の実例]「橘は 己が枝枝 生(な)れれども 玉に貫(ぬ)く時 於野児(オヤジ)緒に貫く」(出典:日本書紀(720)天智一〇年正月・歌謡)
- 「種種に駆使せむこと諸の僕庶に同(オヤジ)くせむ」(出典:地蔵十輪経元慶七年点(883)四)
同の語誌
用例のほとんどが上代に偏る。オナジの第二音節が子音交替したものと見る説、オナジは「オノ(己)+形容詞化接尾語ジ」であり、オヤジは、「オヤ(祖)+ジ」であると見る説等がある。→「おなじ(同)」の語誌
おんなじ【同】
- ( 「おんなし」とも。「おなじ」の変化した語 )
- [ 1 ] 〘 形容動詞ナリ活用 〙 =おなじ(同)〔形動〕
- [初出の実例]「『ハテナ。そりゃあそれでよし。四万六千日たあな』『ハテ、それもおんなし事さ』」(出典:咄本・喜美賀楽寿(1777)四万六千日)
- 「このがきゃア、おんなじよふにほへらア」(出典:滑稽本・東海道中膝栗毛(1802‐09)二)
- [ 2 ] 〘 副詞 〙 =おなじ(同)〔副〕
どう【同・仝】
- 〘 名詞 〙
- ① おなじであること。ひとしいこと。
- ② 前に出てきた字句を繰り返して書く代わりに用いる語。
- [初出の実例]「三月廿四日 陀羅尼品 大補得業 〈略〉同廿六日 同大補得業」(出典:法華修法一百座聞書抄(1110)三月二六日)
- ③ 前に出てきた事柄を受けて、連体詞的に「その…」の意で用いる。「同問題」
おなじく【同】
- 〘 接続詞 〙 ( 形容詞「おなじ」の連用形から転じたもの ) 先行の事柄に、後行の事柄が並列的に付加されることを示す。また、同一の内容、種類のものを列挙する時、くり返しを避けて用いる。並びに。および。
- [初出の実例]「朝比奈三郎義秀、同く彦太郎」(出典:曾我物語(南北朝頃)八)
出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例
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普及版 字通
「同」の読み・字形・画数・意味
出典 平凡社「普及版 字通」普及版 字通について 情報
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