漲る(読み)ミナギル

デジタル大辞泉 「漲る」の意味・読み・例文・類語

みなぎ・る【×漲る】

[動ラ五(四)]
水が満ちて、あふれるほど勢いが盛んになる。「雪どけ水が川面いっぱいに―・る」
力や感情などがあふれるばかりにいっぱいになる。「―・る若さ」「意欲が―・る」
[類語](1満ちる満たす/(2沸沸ふつふつ澎湃ほうはいあふれる燃え上がる旺盛沸き上がる沸き立つ込み上げるたぎるみなぎらす高ぶる発揚燃える燃え立つ鼻息が荒い血気にはや奮い起こす奮い立つもりもり隆隆盛ん鬱然勃勃油然ゆうぜん湧然むくむく気を吐くエネルギッシュ活発快活精力的あぶらが乗る水を得た魚のよう情熱的意欲的

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精選版 日本国語大辞典 「漲る」の意味・読み・例文・類語

みなぎ・る【漲】

  1. 〘 自動詞 ラ行五(四) 〙
  2. 流れがはげしくて、水しぶきが立つ。水がみちあふれる。あふれるばかりいっぱいになる。
    1. [初出の実例]「からうじてみなぎり、渡るに、かの底の水屑も、思し出でられて」(出典:狭衣物語(1069‐77頃か)二)
  3. 力、感情などがあふれるほどにみちひろがる。
    1. [初出の実例]「胸にみなぎる、れんぼの熱湯」(出典:浄瑠璃・用明天皇職人鑑(1705)鐘入)

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