薬師寺(読み)やくしじ

日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

薬師寺(栃木県)
やくしじ

栃木県下野(しもつけ)市にあった寺院。669年(天智天皇8)に創建されたというが、諸説がある。754年(天平勝宝6)奈良薬師寺の僧行信(ぎょうしん)が当寺へ流され、また770年(宝亀1)道鏡(どうきょう)が別当(べっとう)として配流されたが773年に寺中で死去した。761年(天平宝字5)勅命により戒壇が設けられ、奈良時代、奈良の東大寺、筑紫(つくし)(福岡県)の観世音(かんぜおん)寺と並んで三戒壇の一つとなり、東国の僧の授戒を行った。その後は衰退したが、鎌倉時代に密厳(みつごん)によって再建されるもふたたび衰え、室町時代には足利尊氏(あしかがたかうじ)により同寺は下野(しもつけ)の安国寺となった。現在、本堂、六角堂の建つ安国寺境内は国指定史跡。1966年(昭和41)以来5次にわたる発掘調査が行われた。[田村晃祐]

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

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