デジタル大辞泉 「竹」の意味・読み・例文・類語
たけ【竹】
2 1で作った管楽器。笛・尺八など。
[下接語]糸竹・
[類語]若竹・弱竹・青竹・孟宗竹・真竹・寒竹・篠竹・笹・熊笹

( 1 )ふつう、竹の皮が筍の成長に従って下部から順に落ちるものをタケといい、稈(かん)の成長後も落ちないものをササというが、学術的な規定ではない。なお、今日広く見られるモウソウチクは一八世紀になって中国から移植されたもので、それ以前の日本の竹はマダケ、ハチクなどの類が多かったという。
( 2 )古代には祭祀用の呪的なものとしても用いられ、神話の世界で、伊弉諾尊(いざなぎのみこと)が黄泉(よみ)の国から逃れる時に櫛を投げると筍が生えて黄泉醜女(よもつしこめ)の追及を逃れたとか、天岩戸に隠れた天照大御神を誘い出すために天鈿女命(あまのうずめのみこと)が踊った折、香具山の小竹(ささ)の葉を手にしていたとかいわれる。「万葉集」の歌でも祭祀の折に竹玉を手に巻くという表現もあり、後世、正月の門松や七夕の飾りにも使われている。また、呪的なものから装飾や鑑賞の対象ともなってくる。中国でも松竹梅や梅菊蘭竹がもてはやされ、日本にも移入されるようになった。
( 3 )古くから「さすたけの」「なゆたけの」などの形で枕詞にも用いられた。中古の歌では「節(よ・ふし)」と掛詞にして共に用いられることが多く、俳諧の世界では「竹の春」「竹の秋」「竹植う」のように、季語として用いられることが多い。散文でも竹取翁の伝誦を生む一方、竹や竹の林に目を向けた記述も多い。


生の艸なり。象形。下垂する
は
(ほうじやく)なり」とあり、
とは竹
をいう。字形は竹葉を示すものとみてよい。
と通じ、緑竹。
なり。一に云ふ、
に非ず、木に非ずと。多介(たけ) 〔名義抄〕竹 タケ
・
など、〔新附〕の五字がある。〔玉
〕には五百六字を録する。
・篤・
(きく)およびその系列字を竹声の字とするが、必ずしも竹声ではない。たとえば篤は竺(じく)に従い、竺は毒と通用する字で、篤・毒は声義の通ずる字である。
tiukは同声。〔釈名、釈楽器〕に「
、竹を以て之れを鼓す」とあり、〔太平御覧、五七六〕に引く〔楽書〕に「左手に之れを扼(やく)し、右手に竹尺を以て之れを
つ」とその法をいう。
の従う竹は、その竹尺であろう。
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▶・竹
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