こん(読み)コン

デジタル大辞泉 「こん」の意味・読み・例文・類語

こん[副]

[副]
かたい物を打ったり、かたい物が触れ合ったりしたときの音を表す語。「こんこんとくいを打つ」
強くせきをする声を表す語。「こんとせきをする」
狐の鳴き声を表す語。
「―ときつねがなきゃせぬか」〈清水かつら・𠮟られて〉
[類語](1ちゃらちゃらちゃりんじゃらじゃらちりんちりんがちゃがちゃかちゃかちゃかたりがたりかたんがたんかたかたがたがたかたことがたごとことことごとごとことりごとりことんごとんこんこんごんごんがつんこつんごつんかちゃかちゃかちりかちかちこつこつどんとんとんとんどんどんかちゃりがちゃりかちゃんがちゃんかちんがちんからからがらがらがらりかんかんがんがんどてんどたんどたりすとんずどんずしんずしりどすんどさりどしりどかんどしんばあんぱあんばたりぱたりばたんぼおんぽおんぽんとぽんぽこぼこぼこぽこぽこ/(3かあかあがちゃがちゃかりかりきゃっきゃっくつくつぼうしけいけいけろけろけんけんこんこんこけこっこうかなかなごろにゃんじいじいじいちちよちちよちちろちゅうちゅうちゅうちりちりちんちろりんつくつくぼうしつづりさせてっぺんかけたか東天紅トッケイにしはつにゃあにゃあにゃんにゃんぴいちくぱあちくぴいぴいひとくひよひよぴよぴよぶっぽうそうほうほけきょほぞんかけたかぽっぽほろほろほろほろろめえめえもうもうりんりんわんわんわん

こん[接尾]

[接尾]名詞に付いて、語調を整えるのに用いる。
「まづ売りませう。す―はじかみ―す―」〈狂言記酢薑
[補説]昔、振り売りの商人が売る品物の名の下に添えて呼んだ語。

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「こん」の意味・読み・例文・類語

こん

〘副〙 (多く「と」を伴って用いる)
① 咳(せき)をする声を表わす語。
キツネの鳴く声を表わす語。
※波形本狂言・狐塚(室町末‐近世初)「けむたくは、こんとおしゃれ
③ 堅い物が打ち当たってたてる音を表わす語。
※波形本狂言・鐘の音(室町末‐近世初)「さらば先音(ね)を聞ふ、と、しゅもくのなはをとりかねをつく。コン。ハハアかたい音じゃ」

こん

〘接尾〙 昔、振売(ふりうり)の商人が売物の名の下に添えて呼んだ語。
※狂言記・酢薑(1660)「まづ売りませう。すこんはじかみこん、すこん」

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

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