デジタル大辞泉 「土台」の意味・読み・例文・類語
ど‐だい【土台】
1 木造建築の骨組みの最下部にあって、柱を受け、その根本をつなぐ横材。建物の荷重を基礎に伝える。
2 建築物の最下部にあって、上の重みを支えるもの。基礎。「
3 物事の基礎。物事の根本。「信頼関係を
[副]根本から。はじめから。もともと。「
[類語]()基礎・礎・礎石・基本・
出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報
木造建築の柱の根もとを水平につないで柱の位置を正確に決めるとともに,柱から伝えられる荷重を基礎に伝える役割を果たす構造部材。基礎まで達する柱の間にはさむ場合を割り土台,片側だけ柱の側面に差し固める場合を付け土台,すべての柱の下に通して入れる場合を丸土台ともいう。割り土台は柱下に石を据える玉石基礎に多く,丸土台はコンクリートや地覆石などの布基礎に用いられ,アンカーボルトで基礎と緊結される。建物の内部のものは間仕切り土台,外回りは側(がわ)土台という。土台は地面の湿気や外からの風雨を受けて腐りやすいので,なるべく湿気を受けない高さで,その下端に防腐剤を塗って基礎の上に据える。土台には柱と同寸,または太めの固くて腐らぬ木材(ヒノキ,クリ,ヒバなど)を用い,側土台ではさらに水分を吸いやすい木口(こぐち)をなるべく外に見せないようにするのが望ましい。
執筆者:太田 邦夫
出典 株式会社平凡社「改訂新版 世界大百科事典」改訂新版 世界大百科事典について 情報
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