さっぱり(読み)サッパリ

デジタル大辞泉の解説

さっぱり

[副](スル)
不快感やわだかまりなどが消えて気持ちのよいさま。すっきり。「入浴してさっぱり(と)する」「思う存分泣いたのでさっぱりした」
いやみのないさま。また、しつこくないさま。あっさり。「さっぱり(と)した味」
あとに何も残らないさま。すっかり。「約束をさっぱり(と)忘れていた」「出世などとうの昔にさっぱり(と)あきらめている」
(あとに否定を表す語を伴って)全然。まったく。「さっぱり見えない」「さっぱりだめだ」
[形動]物事の状態が、非常に好ましくないさま。「頑張ったのだが、成績のほうはさっぱりだ」

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

大辞林 第三版の解説

さっぱり

( 副 ) スル
清潔で整っているさま。 「 -(と)した身なり」 「 -(と)した部屋」 → こざっぱり
(性格や味覚などが)淡泊なさま。あっさりしたさま。 「 -(と)した人柄」 「 -した食べ物」
気持ちの爽快なさま。すっきり。 「試験が終わって-(と)した」 「ひげをそって-(と)する」
何も残らないさま。すっかり。上に「きれい」を伴うことが多い。 「きれい-(と)なくなる」 「きれい-食べてしまう」 「 -忘れて了しまつたです/社会百面相 魯庵
(下に打ち消しの語を伴って)全く。まるきり。 「 -進まない」 「 -顔を見せない」
(「さっぱりだ」の形で)全くだめだ。 「英会話は-です」 「『景気はどうですか』『-です』」

出典 三省堂大辞林 第三版について 情報

精選版 日本国語大辞典の解説

さっぱり

[1] 〘副〙
① (「と」を伴って用いることもある) それまでの気持・気分が晴れて、さわやかになるさま、身なり・衣服などがはででなく、すっきりして清潔なさま、人や物の性質・態度などがいやみなくあっさりしているさま、味が薄くてしつこくないさまなどを表わす語。
※虎寛本狂言・呂蓮(室町末‐近世初)「私もさっぱりと致いて、能(よい)気味で御座る」
※雁(1911‐13)〈森鴎外〉四「小倉服も〈略〉此男のはさっぱりしてゐて」
② (多く「と」を伴って用いる) あとに何も残らないさまを表わす語。きれいに。すっかり。きっぱり。きれいさっぱり。
※虎寛本狂言・胸突(室町末‐近世初)「夫(それ)成らばさっぱりと元利共にそなたへおまするぞ」
③ (下に打消の語を伴って) まったく。まるで。少しも。
※洒落本・無頼通説法(1779)「敵といふものはさっぱりないはづ」
※人情本・英対暖語(1838)二「何だかさっぱりわからなひ」
[2] 〘形動〙
① 気持や気分のさわやかなさま。
※にごりえ(1895)〈樋口一葉〉四「一杯あびて、さっぱりに成って御膳あがれ」
② まったくだめなさま。
※日本脱出記(1923)〈大杉栄〉外遊雑話「戦争中には随分売れたもんですけれどもね。此頃はもうさっぱりですよ」
[補注]語源は未詳だが、語形・語義の両面において「さはやか」の「さは」と同根ではないかと考えられる。「さは」の強調語形として促音を挿入し、「は」が半濁音化した「さっぱ」となり、「り」が添加した形と考えられる。

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

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