デジタル大辞泉 「はっきり」の意味・読み・例文・類語 はっきり [副](スル)1 物事の輪郭などが、きわめて明瞭であるさま。「富士山の姿がはっきり(と)見える」「汽笛がはっきり(と)聞こえる」2 事の成り行き、人の言動などが確かなさま。「嫌なら嫌だとはっきり(と)言ってくれ」「仕事が何時に終わるかはっきり(と)しない」3 気持ちが晴れ晴れして、さわやかなさま。「水をかぶったら頭がはっきり(と)してきた」[類語](1)くっきり・ありあり・まざまざ・確しかと・明らか・際きわやか・定か・さやか・鮮やか・明瞭めいりょう・鮮明・分明・顕著・顕然・歴然・歴歴・瞭然りょうぜん・亮然りょうぜん・判然・画然かくぜん・截然せつぜん・見るから・明快・平明・簡明・明晰・明白・明明白白・端的・めっきり・浮き彫り・クリア・明確・明解・自明・彷彿・鮮烈・一目瞭然・手に取るよう・掌たなごころを指す・紛まがう方ない・隠れもない・火を見るよりも明らか・目に見える・言わずと知れた・紛まぎれもない・無論・勿論もちろん・当然・当たり前・もっとも・自然・至当・元より・ご無理ご尤もっとも・灼然しゃくぜん・まさしく・まさに・必至・疑いなく・然るべき・すべからく・言うまでもない・言うに及ばず・言えば更なり・言わずもがな・言うもおろか・言を俟またない・論を俟またない・論無し・推して知るべし・無理もない・無理からぬ・然もありなん・理の当然・必然・妥当・自明の理・それもそのはず・ご尤もっとも・尤もっとも至極・尤もっとも千万・宜うべなるかな・むべなるかな・合点・唯唯諾諾・首肯・宜なう・賛成・賛同・果たして・果たせるかな・更にも言わず・至極・のみならず・違いない・くっきり・諸手もろてを挙げる/(2)明らか・確か・定か・明確・明白・明瞭・分明・判然・確然・確実・正確・的確・精確・安全・確・確固・必至・必然・必定・最右翼・本命・有力・鉄板/(3)さわやか・すがすがしい・清新・清爽・涼しい・晴れやか・涼すずやか・気持ちよい・快い・快・快感・快楽・心地よい・痛快・小気味よい・爽快・壮快・快適・楽・カンファタブル・晴れ晴れ・さっぱり 出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例
精選版 日本国語大辞典 「はっきり」の意味・読み・例文・類語 はっきり 〘 副詞 〙 ( 「と」を伴って用いることもある )① 他との区別が明らかできわだち、あざやかに認識できる状態を表わす語。明らかに。さだかに。明瞭に。[初出の実例]「空おぼれこよひはたまをくれの月はっきりはれてめにものみせん」(出典:狂歌・卜養狂歌集(1681頃)秋)「病の様子が判然(ハッキリ)と解りませんでしたが」(出典:怪談牡丹燈籠(1884)〈三遊亭円朝〉七)② 定まっていて動かないさまを表わす語。確実に。確かに。[初出の実例]「秘するんぢゃ無いけれど〈略〉未だ確定(ハッキリ)した事でも無いし」(出典:魔風恋風(1903)〈小杉天外〉後)③ 気持が晴れて、さわやかな状態、また、心身が覚醒してしっかりとした状態を表わす語。すっきり。さっぱり。[初出の実例]「気をはっきりと持て」(出典:虎寛本狂言・梟(室町末‐近世初))④ 自分の気持を表わしたり、何かをしたりするのに遠慮もなく、露骨であるさまを表わす語。「彼は、はっきりしているからね」 出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例