和歌山[市](読み)わかやま

百科事典マイペディア「和歌山[市]」の解説

和歌山[市]【わかやま】

和歌山北西端の市。1889年市制。県庁所在地。紀ノ川下流の和歌山平野と和泉山脈南斜面,紀淡海峡に浮かぶ友ヶ島を含む。中心市街は紀ノ川河口左岸にあり,中世には紀ノ川水運と沿岸航路の中継地であったが,豊臣秀吉が紀ノ川河口付近に築いた和歌山城城下町が都市としての起源,1619年徳川頼宣が入国して以後江戸期を通じて紀州家55万5000石の城下町として繁栄し,綿作も盛ん。第2次大戦で被災したが,戦後は鉄鋼,化学を中心に重化学工業都市として発展,戦前からの綿ネルを主とする紡織・染色工業,吉野杉などの製材・木工業,皮革業も活発である。関西国際新空港の開港を契機に先端技術関係工業の誘致もはかられている。阪和線,紀勢本線,和歌山線,南海電鉄の各線,和歌山電鉄,阪和自動車道,徳島との間の定期航路が通じる。周辺では米作,ミカン・カキ栽培が盛ん。和歌山城(史跡),岩橋千塚(いわせせんづか)古墳群(特別史跡),和歌浦紀三井寺,和歌山大学,県立医科大学があり,友ヶ島,加太地区は国民休暇村で瀬戸内海国立公園に属する。208.84km2。37万364人(2010)。
→関連項目和歌山[県]和歌山大学

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世界大百科事典 第2版「和歌山[市]」の解説

わかやま【和歌山[市]】

和歌山県北西端,紀伊水道に臨む県庁所在都市。人口39万3885(1995)。16世紀末,豊臣秀吉が紀ノ川河口付近に築いた和歌山城の城下町が都市としての起源で,浅野氏を経て,17世紀前半に入国した徳川頼宣(よりのぶ)が城下を拡大し,以来約300年間14代にわたって栄えた。明治維新後,県庁が置かれて県の政治経済・文化の中心地となり,1889年,県下初の市制施行都市になったが,人口は5万人余,市域面積は8.6km2にすぎなかった。

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