大山(山形県)(読み)おおやま

日本大百科全書(ニッポニカ) 「大山(山形県)」の意味・わかりやすい解説

大山(山形県)
おおやま

山形県北西部、鶴岡市(つるおかし)の一地区。旧大山町。戦国時代武藤(むとう)氏の庄内(しょうない)支配居城(尾浦城)であったが、最上(もがみ)氏領有となった1603年(慶長8)大山と改称し、以後酒井藩、幕府の支配を受けた。江戸中期から酒造業が発達し、大山酒は外港の加茂港から他藩へも沖出しされた。高館山自然休養林サクラ名所として知られる大山公園、野鳥のみられる大山上池・下池などがあり、大山上池・下池は2008年(平成20)ラムサール条約湿地に登録された。また鶴岡大山工業団地も造成されている。JR羽越(うえつ)本線羽前大山駅があり、国道112号が通じる。

中川 重]

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

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