日本百名山(読み)ニホンヒャクメイザン

デジタル大辞泉 「日本百名山」の意味・読み・例文・類語

にほんひゃくめいざん【日本百名山】

深田久弥の山岳随筆集。昭和39年(1964)刊行。登山家でもあった著者が実際に登った日本の名山100座を選んで紹介する。「山と高原」誌に、昭和34年(1959)から昭和38年(1963)まで連載された記事をまとめたもので、百名山ブーム、登山ブームを巻き起こした。第16回読売文学賞評論・伝記賞を受賞。→百名山

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百科事典マイペディア 「日本百名山」の意味・わかりやすい解説

日本百名山【にほんひゃくめいざん】

深田久弥の山岳紀行文。1964年に刊行され,読売文学賞を受賞。自身が実際に登頂した山から,〈品格・歴史・個性〉を基準に100座を選んでいる。選定されている山としては,利尻山羅臼岳斜里岳阿寒岳雌阿寒岳),大雪山トムラウシ山十勝岳幌尻岳(ぽろしりだけ),後方羊蹄山(しりべしやま)(羊蹄山),岩木山八甲田山八幡平岩手山早池峰山鳥海山月山(がっさん),朝日岳蔵王山飯豊山(いいでさん),吾妻山安達太良山(あだたらやま),磐梯山会津駒ヶ岳駒ヶ岳),那須岳筑波山燧ヶ岳至仏山(しぶつさん),武尊山(ほたかやま),赤城山男体山(なんたいさん),日光白根山(白根山),皇海山(すかいさん),越後駒ヶ岳駒ヶ岳),平ヶ岳巻機山(まきはたやま),谷川岳苗場山雨飾山妙高山火打山高妻山,草津白根山(白根山),四阿山(あずまやさん),浅間山両神山甲武信ヶ岳(こぶしがたけ),金峰山(きんぷさん),瑞牆山(みずがきやま),雲取山,大菩薩嶺,丹沢山,富士山天城山白馬岳(しろうまだけ),五竜岳鹿島槍ヶ岳劔岳(つるぎだけ),立山薬師岳黒部五郎岳水晶岳鷲羽岳槍ヶ岳穂高岳常念岳笠ヶ岳焼岳乗鞍岳美ヶ原霧ヶ峰蓼科山八ヶ岳御嶽山木曾駒ヶ岳駒ヶ岳),空木岳(うつぎだけ),恵那山甲斐駒ヶ岳駒ヶ岳),仙丈ヶ岳鳳凰山北岳間ノ岳(あいのだけ),塩見岳悪沢岳荒川岳),赤石岳聖岳光岳(てかりだけ),白山荒島岳伊吹山大台ヶ原山大峰山大山(だいせん),剣山石鎚山くじゅう連山祖母山阿蘇山霧島山開聞岳宮之浦岳
→関連項目大菩薩峠丹沢山地

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事典・日本の観光資源 「日本百名山」の解説

日本百名山

小説家・山岳紀行家として活躍した深田久弥の随筆。1964(昭和39)年に新潮社から発行された。深田自身が実際に登った日本国内の多くの山のなかから、百座を選んでいる。同書は読売文学賞を受賞。
[観光資源] 会津駒ヶ岳 | 間ノ岳 | 赤石岳 | 赤城山 | 阿寒岳 | 朝日山 | 浅間山 | 四阿山 | 吾妻山 | 阿蘇山 | 安達太良山 | 雨飾山 | 天城山 | 荒島岳 | 飯豊山 | 石鎚山 | 伊吹山 | 岩木山 | 岩手山 | 魚沼駒ヶ岳 | 空木岳 | 美ヶ原 | 恵那山 | 大台ヶ原山 | 大峰山 | 奥白根山 | 御嶽 | 甲斐駒ヶ岳 | 開聞岳 | 笠ヶ岳 | 鹿島槍岳 | 月山 | 木曽駒ヶ岳 | 北岳 | 霧ヶ峰 | 霧島山 | 金峰山 | 草津白根山 | 九重山 | 雲取山 | 黒岳 | 黒部五郎岳 | 甲武信岳 | 五竜岳 | 蔵王山 | 塩見岳 | 至仏山 | 斜里岳 | 常念岳 | 後方羊蹄山 | 皇海山 | 仙丈岳 | 祖母山 | 大雪山 | 大山 | 大菩薩岳 | 高妻山 | 蓼科山 | 立山 | 谷川岳 | 丹沢山 | 鳥海山 | 筑波山 | 剣山 | 剣岳 | 光岳 | 十勝岳 | トムラウシ | 苗場山 | 那須岳 | 男体山 | 乗鞍岳 | 白山 | 白馬岳 | 八幡平 | 八甲田山 | 早池峰山 | 磐梯山 | 燧岳 | 火打山 | 聖岳 | 平ヶ岳 | 富士山 | 鳳凰山 | 武尊山 | 穂高岳 | 幌尻岳 | 巻機山 | 瑞牆山 | 宮之浦岳 | 妙高山 | 薬師岳 | 焼岳 | 八ヶ岳 | 槍ヶ岳 | 羅臼岳 | 利尻岳 | 両神山 | 鷲羽岳 | 悪沢岳

出典 日外アソシエーツ「事典・日本の観光資源」事典・日本の観光資源について 情報

知恵蔵 「日本百名山」の解説

日本百名山

作家の深田久弥が著書『日本百名山』で紹介した、国内の名峰百座。さらに深田クラブ(深田ファンの全国組織)が選定した日本二百名山、日本山岳会編の日本三百名山にも、関心が高まっている。また、登山家の岩崎元郎が新たに選定した新日本百名山も注目されている。

(松倉一夫 アウトドアライター / 2007年)

出典 (株)朝日新聞出版発行「知恵蔵」知恵蔵について 情報

世界大百科事典(旧版)内の日本百名山の言及

【深田久弥】より

…一方,小学生のときから親しんだ登山に第一高等学校在学中本格的に取り組み,第2次大戦後の58年にはジュガール・ヒマール探査,66年シルクロード学術踏査など内外を旅行し,優れた随筆紀行を著した。《日本百名山》(1964)は読売文学賞を受賞し,《ヒマラヤの高峰》は日本人のヒマラヤ登山の必読書となった。71年山梨県の茅ヶ岳登山中脳出血で急死,ヒマラヤ関係の蔵書は国立国会図書館に移蔵された。…

※「日本百名山」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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