下ない(読み)くだらない

精選版 日本国語大辞典 「下ない」の意味・読み・例文・類語

くだら‐・ない【下ない】

連語〙 (動詞「くだる(下)」に助動詞「ない」の付いたもの)
① 訳がわからない。意味がわからない。くだらぬ。
歌舞伎独道中五十三駅(1827)序幕「お株で、下(クダ)らなくなってゐるぜ。よくそんなに酒が飲めるの」
② 内容に乏しくて、取り上げる価値がない。取るにたりない。ばからしい。くだらぬ。くだらん。
西洋道中膝栗毛(1874‐76)〈総生寛〉一二「児戯(クダラ)ない失錯をすることがあるもんだ」
[補注]全体が形容詞のように意識されるため、「くだらなし」という文語形も使われた。「我が意気地なくくだらなき奴を見ぬき給ひてなぶり給ふにや」〔やみ夜〈樋口一葉〉五〕など。
くだらな‐さ
〘名〙

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

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