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山形[県] やまがた

百科事典マイペディアの解説

山形[県]【やまがた】

東北地方南西部,日本海に面する県。県庁所在地は山形市。9323.15km2。116万8924人(2010)。〔沿革〕 かつての出羽国南半部,1868年出羽分割の際の羽前国にあたる。古代には蝦夷(えぞ)地であったが,庄内に設けられた出羽柵(でわのき)を中心に開拓が進み,平安時代には各地に荘園が発達。鎌倉時代,武藤氏,大江氏,室町時代には最上氏が勢力をふるい,江戸時代には庄内の酒井氏,米沢の上杉氏,新庄の戸沢氏など諸藩が分立。1868年山形,酒田,置賜(おきたま)の3県となり,数次の改廃を経て1876年山形県となった。〔自然〕 東には奥羽山脈が南北に走り,これに並行して那須火山帯の船形山蔵王山吾妻山などの火山が噴出する。西部には低山性の出羽山地越後山脈が南北に走り,これに並行して鳥海火山帯に属する鳥海山月山(がっさん),湯殿山などが噴出。中央部を最上川が北流し,流域には南から米沢,山形,新庄の各盆地が発達,県の米の主要生産地域をなしている。最上川は出羽山地を横断して下流に庄内平野を形成している。内陸の諸盆地は寒暑の差,昼夜の気温差が大きく,山形盆地では1933年7月に40.8℃の日本最高気温が記録された。一方冬季,南部の米沢,新庄,尾花沢の諸盆地は深雪地帯をなす。〔産業〕 産業別人口構成は第1次10.9%,第2次30.3%,第3次58.2%(2005)で,第1次,特に農業の比率が高い。庄内平野,山形盆地などの水田単作地帯があり米作中心の農業を営み,ブドウ,サクランボ,リンゴ,モモ,セイヨウナシなどの果樹栽培が全国有数の産地を形成し,米沢を中心とする肉牛・乳牛飼育のほか,養豚も活発。林業は不振であるが,ブナ材の切出し,ナメコ栽培が行われる。海岸線は東北6県中最短で水産業は不振。工業では,伝統産業の宮内(南陽市),長井,高畠の製糸,米沢,鶴岡の絹織物,山形の鋳物,和紙,天童の将棋駒などがあるが,いずれも衰微の傾向にある。近代工業は第2次大戦後酒田に化学,山形に鉄工業などの工場が立地,酒田を中心に臨海工業地の造成が進められた。他に山辺(やまのべ)のじゅうたん,小国の電極,上山,新庄の乳業などがある。磐梯朝日国立公園に属する飯豊山(いいでさん),朝日岳,吾妻山,出羽三山,鳥海国定公園の鳥海山,蔵王・栗駒両国定公園に属する火山景観のほか各地に温泉が散在し,山寺立石(りっしゃく)寺などの史跡も多い。〔交通〕 盆地列に発達する諸都市を結ぶ奥羽本線と国道13号線,日本海岸に通じる羽越本線,国道7号線が主要幹線をなし,両幹線を結んで陸羽西線,米坂線などが東西に通じる。宮城県とは奥羽山脈を越える陸羽東線,仙山線,山形自動車道で連絡する。1992年奥羽本線の福島〜山形間を改軌し,山形新幹線が運行され,1999年には新庄まで延長された。東根市には山形空港があり,酒田市には1991年庄内空港が開港した。
→関連項目いも煮おばこ節東北地方

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世界大百科事典 第2版の解説

やまがた【山形[県]】

面積=9323.32km2(全国9位)人口(1995)=125万6958人(全国33位)人口密度(1995)=135人/km2(全国42位)市町村(1997.4)=13市27町4村県庁所在地=山形市(人口=25万4488人)県花=ベニバナ 県木=サクランボ 県鳥=オシドリ東北地方南西部に位置する県。北は秋田県,東は宮城県,南は福島県,南西は新潟県に接し,西は日本海に臨む。
[沿革]
 県域はかつての出羽国南部,明治の分国後は羽前国全域と羽後国の一部にあたり,江戸時代末期には山形藩,長瀞(ながとろ)藩,天童藩,新庄藩,上山(かみのやま)藩,庄内藩,松山藩,米沢藩米沢新田藩飛地天領が入り組んでいた。

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