足る(読み)タル

デジタル大辞泉 「足る」の意味・読み・例文・類語

た・る【足る】

[動ラ五(四)]
1 「足りる」に同じ。「配慮が―・らぬ」「一見するに―・る」
2 満足する。「―・るを知らざる者は富むといえども貧し」
[類語](2)満ち足りる・満足・満悦・充足・飽満・自足・自得・会心・充足感・充実感・自己満足・本望・心行く・堪能たんのうする・満喫する・安住する・安んずる・甘んずる・十分・十全・嬉しい・楽しい・面白い・喜ばしい・喜び・愉快・痛快・結構・喜悦・有頂天・納得・慊焉けんえん・三平二じ満・思わしい・上機嫌・ご機嫌・御おんの字・足りる・舞い上がる・満たす・気を良くする・溜飲りゅういんを下げる・言うことなし・気に入いる・意に適う・うきうき・うはうは・わくわく・いそいそ・ぞくぞく・おかしい・滑稽・ひょうきん・コミカル・ほくほく・笑いが止まらない・欣快きんかい・嬉嬉きき・欣欣きんきん・欣然きんぜん・愉悦・祝い・祝賀・賀・喜色・歓喜・歓心・狂喜・驚喜・随喜・大悦・恐悦・法悦・愉楽・悦楽・大喜び・糠喜び・空喜び・気持ちよい・快い・快・快感・快楽・心地よい・小気味よい・爽快・壮快・快適・楽・カンファタブル・すがすがしい・さわやか・清新・清爽・晴れやか・晴れ晴れ・さっぱり・朗らか・明朗・陽気・明るい・気さく・快活・楽天的・晴れ晴れしい・ぴちぴち・生き生き・活発・からり・根明ねあか・心が躍る・心が弾む・心を躍らせる・微笑ほほえましい・おもろい・快哉・豪快・甘美・堪らない・さばさば・うららか・ほのぼの

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精選版 日本国語大辞典 「足る」の意味・読み・例文・類語

た・る【足】

  1. 〘 自動詞 ラ行五(四) 〙
  2. ① 十分である。満ち整っている。不足がない。欠けたところがない。たりる。
    1. [初出の実例]「千葉の 葛野を見れば 百千(ももち)陀流(ダル) 家庭も見ゆ 国の秀も見ゆ」(出典:古事記(712)中・歌謡)
    2. 「かくたりて、あかぬ事なくよく仕うまつれば」(出典:落窪物語(10C後)四)
  3. ② 分に相応する。分にふさわしい。資格がある。また、価値がある。たりる。
    1. [初出の実例]「たをやぎたるけはひ、御子たちといはむにもたりぬべし」(出典:源氏物語(1001‐14頃)松風)
    2. 「其の行状の端正なるは人の亀鑑と為すに足る」(出典:花柳春話(1878‐79)〈織田純一郎訳〉二四)
  4. ③ 満足する。安心する。
    1. [初出の実例]「天地 日月と共に 満(たり)行かむ 神の御面と」(出典:万葉集(8C後)二・二二〇)
  5. ④ 一定の数量に達する。また、長ずる。
    1. [初出の実例]「仏造る真朱(まそほ)足(たら)ずは水渟る池田の朝臣(あそ)が鼻の上を穿れ」(出典:万葉集(8C後)一六・三八四一)
    2. 「やうやう御よはひたりおはしまして、何事もわきまへさせ給ふべき時に至りて」(出典:源氏物語(1001‐14頃)薄雲)
  6. ⑤ 頭の働きがすぐれている。たりる。下に打消の語を伴って用いる。→たらぬ。
    1. [初出の実例]「此者万にたらざりけるゆへ、皆人ばか山田と名をよべば」(出典:慶長見聞集(1614)六)

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