百科事典マイペディア 「タイ(鯛)」の意味・わかりやすい解説 タイ(鯛)【タイ】 タイ科の魚の総称であるが,普通にはマダイをさす。体は側扁し,赤色地に青緑色の小斑点が散在,全長は1m以上に達する。日本〜南シナ海などに分布。定着性の近海魚で肉食性。4〜6月に産卵のため沿岸に来遊する。一本釣り,延縄(はえなわ),ごち網などで漁獲。古来,海魚の王といわれ,刺身,塩焼,うしお,浜焼,鯛みそなどとして賞味される。ほかにキダイ,クロダイ,チダイなど日本産タイ類は10種ほど知られている。またマダイがもっとも魚らしい魚であるとされたため,コショウダイ,フエフキダイなどのように,タイ科以外にも一般にタイといわれるものが多い。名の一部にタイとつくものは,300種近くにのぼり,日本産魚類の1割にあたる。 出典 株式会社平凡社百科事典マイペディアについて 情報