デジタル大辞泉
「四」の意味・読み・例文・類語
よ【四】
1 し。よっつ。よつ。声に出して数をかぞえるときの語。「ひ、ふ、み、四」
2 し。よっつ。よつ。多く、名詞の上に付いて用いる。「四次元」「四方」
よん【四】
出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例
よ【四】
〘名〙
① 四つ。
和語の名詞・
助数詞の前に直接付けて用いる。「四切れ」「四度
(よたび)」「四年
(よとせ)」など。
※
書紀(720)仁徳一四年一一月(前田本訓)「墾
(はり)て四万余項
(ヨよろつあまり)の田を得」
② 四つ。
漢語の名詞・助数詞の前に直接付けて用いる。漢語の「四
(し)」が「死」に通じるとして嫌われた
結果うまれた
用法。「四人」「四年」「
四番バッター」「柔道四段」
③
物の数を、声に出して順に唱えながら数えるときの四。実際に唱えるときには、普通は「ひーふーみーよー」のように長く発音する。
※
年中行事秘抄(12C末)鎮魂祭歌「一
(ひと)二
(ふた)三
(み)よ五
(いつ)六
(むゆ)七
(なな)八
(や)九
(ここの)十
(たりや)」
よん【四】
〘名〙 (「よつ(四)」の
語幹「よ」が漢語数詞「
さん(三)」の
類推で変化したもの) 数の名。一の四倍。あとに和語助数詞が付く「よ」とは異なり、あとには主に漢語数詞や漢語助数詞が付く。「一足すよんは五」「よんじゅう(
四十)」「よんひゃく(四百)」「よん
かい(四回)」「よんさつ(四冊)」など。
※口語法別記(1917)〈
国語調査委員会〉「数を呼ぶに、次のように云ふことがある、聞きちがわせぬ為である。二百四十番
(ふたひゃくヨンじうばん)」
すむゆ【四】
※
洒落本・残座訓(1784)「
浮世に四
(スムユ)なかひも無手
(ないとこ)、五
(ごう)はらとは思へ共」
スー【四】
〘名〙 「四」の中国音。
江戸時代には拳
(けん)の
用語として用いられ、
現代ではマージャン用語として用いられる。
※雑俳・芥子かのこ(1716‐36)「四(スウ)と六とのいやな酒也」
すむい【四】
〘名〙 拳
(けん)の
遊戯の際の
掛け声の一つ。四の数の呼び名。すむゆ。すむゆう。
※浄瑠璃・冥途の
飛脚(1711頃)中「けんの手じなの手もたゆく〈略〉はま、さんきう、ごう、りう、すむゐ」
よう【四】
〘名〙 (「よ(四)③」を延ばして発音した語) 物の数を、声に出して順に唱えながら数えるときの四。
※浄瑠璃・雪女五枚羽子板(1708)中「思ひの数をひっとふたみいよふ」
出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報