デジタル大辞泉
「対」の意味・読み・例文・類語
つい【対】
[名]
1
㋐二つそろって一組みとなること。また、そのもの。「対になっている置き物」
㋑素材や模様・形などを同じに作って、そろえること。また、そのもの。「対の着物」
2 「対句」に同じ。
[接尾]助数詞。
1 二つで一組みになっているものを数えるのに用いる。「一対の夫婦茶碗」
2 衣服・調度など、ひとそろいのものを数えるのに用いる。「三幅対」
「竜虎梅竹唐絵一―」〈庭訓往来〉
[類語]ペア・双・組み・揃い・一揃い・一対・番い・一式・セット
出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例
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たい【対】
- 〘 名詞 〙
- ① 向かい合うこと。相手になること。
- (イ) 対比すること。比較すること。
- [初出の実例]「大人対(タイ)子供としての関係の方が、深く私の頭に浸み込んでゐる」(出典:硝子戸の中(1915)〈夏目漱石〉三六)
- (ロ) 試合や勝負などの組み合わせや点数の対照を表わすことば。vs.
- [初出の実例]「あれでもやはりお客さまよ。しかも向うは三人で送るといふのよ、三対一よ」(出典:残夢(1939)〈井上友一郎〉)
- (ハ) 相対すること。また、反対のもの。
- (ニ) ( 接頭語的に用いる ) 働きかけ、交渉、対抗などの相手であることを示すことば。
- [初出の実例]「却って『毎日』の如き無勢力な新聞を生さず殺さずして置く方が〈略〉最良の手段であると云ふのが此人の対『毎日』観であった」(出典:菊池君(1908)〈石川啄木〉四)
- ② 数量などの比率、割合を表わすことば。「三対二の比率」
- ③ 双方に優劣、高下の差がないこと。また、その差をつけないこと。対等であること。
- [初出の実例]「実(まこと)には御製と文時が詩と対(たい)に御座(おはします)」(出典:今昔物語集(1120頃か)二四)
- ④ 二つそろって一組となるもの。ペア。つい。
- [初出の実例]「詞の林、筆の海など、対(タイ)にたとへたり」(出典:諷謌鈔(1600頃)七)
- ⑤ 「たいのや(対屋)」の略。
- [初出の実例]「東の五条に大后の宮おはしける、西のたいに住む人有りけり」(出典:伊勢物語(10C前)四)
- ⑥ ⑤に住む人、その屋敷のあるじの夫人。
- [初出の実例]「たいに聞き置きて常にゆかしがるを」(出典:源氏物語(1001‐14頃)薄雲)
つい【対】
- [ 1 ] 〘 名詞 〙
- ① 二つの物が同類であること。あるいは、一組のものとして対応すること。同じ材料・模様・性質・形などを持っていること。また、そのもの。
- [初出の実例]「コレワ tçuigia(ツイヂャ)」(出典:日葡辞書(1603‐04))
- 「二個の湯呑は、夫婦別々の好みにて、対(ツヰ)にあらず」(出典:化銀杏(1896)〈泉鏡花〉一)
- ② =ついく(対句)
- [初出の実例]「又、ことばの飾りを求めて対を好み書くべからず」(出典:無名抄(1211頃))
- [ 2 ] 〘 接尾語 〙
- ① 衣服・調度などの一そろいを数える場合に用いる。また、絵などのそろいになるものを数える場合にもいう。
- [初出の実例]「龍虎梅竹唐絵一対」(出典:庭訓往来(1394‐1428頃))
- [その他の文献]〔白居易‐酔中得上都親友書詠而報之詩〕
- ② 二つで一組になるものを数える場合に用いる。〔コリャード日本文典(1632)〕
- [初出の実例]「仲の好い夫婦の一対(ツヰ)であった」(出典:こゝろ(1914)〈夏目漱石〉上)
出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例
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普及版 字通
「対」の読み・字形・画数・意味
出典 平凡社「普及版 字通」普及版 字通について 情報
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世界大百科事典(旧版)内の対の言及
【寝殿造】より
…完成形または典型をどのようにとらえるかは異論もあるが,現在までは次のような説が有力である。まず敷地は方一町(約120m四方)で,主屋である寝殿を中心に,東および西,場合によっては北,北西,北東などに副屋である対(たい)(対屋(たいのや))を置き,これを廊(渡殿(わたどの))で結ぶ。東西対からは南に細長い中門廊が延び,その南端には釣殿を建てる。…
【数】より
…とくにヨーロッパでは,三平方の定理に関連して,ピタゴラスは
という無理数の存在を知ったが,当時線分の長さは,それに含まれる点の数に比例するという信仰があり,
が分数で表せないことの意味がわからなくて苦しんだという。〈ゼノンのパラドックス〉(二つあり,一つはアキレウスはカメを追いぬくことができない,他は矢は飛ばないというもの)も,上記信仰に対するパラドックスであるという。ユークリッド(エウクレイデス)が整数でない実数をあまり扱わず,整数と図形とに力を注いだのも,ピタゴラスと同じ悩みをもち,それに明確な答えが得られなかったからであるという説もある。…
※「対」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」
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