栃木[市](読み)とちぎ

百科事典マイペディア 「栃木[市]」の意味・わかりやすい解説

栃木[市]【とちぎ】

栃木県南部の市。1937年市制。足尾山地南東麓と巴波(うずま)川など渡良瀬川支流の沖積低地を占める。中心市街は江戸時代,日光例幣使街道宿場町市場町,また巴波川舟運の終点として栄えた。1871年から1884年まで栃木県庁が置かれた。両毛線,東北自動車道が通じ,東武鉄道日光線と宇都宮線の分岐点にあたる。伝統の下駄サンダルなどのはきものほうき石灰は減少し,食品加工,機械工業が発達する。旧例幣使街道と巴波川沿いには,塚田歴史伝説館などの蔵づくりの建物が多く残り,〈蔵の街遊歩コース〉として観光客を呼んでいる。2010年3月下都賀郡大平町,藤岡町,都賀町と合併,2011年10月には上都賀郡西方町を,2014年4月には岩舟町を編入。東日本大震災で,市内において被害が発生。331.50km2。16万4024人(2010)。

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