未だし(読み)イマダシ

デジタル大辞泉 「未だし」の意味・読み・例文・類語

いまだ・し【未だし】

[形シク]副詞いまだ」の形容詞化》まだその時に達していないさま。まだ早い。未熟だ。現代語でも終止形を体言的に用いることがある。「理論上は解明できたが、実現には―・しの感がある」
「―・しき学者の、心はやりて言ひ出づることは」〈玉勝間・一〉
[類語]まだしもまだ曲がりなりにもえんやらやっとやっとのことでどうにかこうにかどうにかやっとようやくようようようやっと何とかかろうじてからくも危うくすんでのところやっとこさ間一髪どうかこうかかつがつどうやらこうやら危なくすんでのことすんでにあわや九死に一生を得るすれすれまあまあまあよっぽどかなりなかなかわりあいわりかたわりかし割に比較的まずまずかすかすどうやらなんとかかんとかそこそこそれなり増し次善セカンドベストベター及第無難ほどほど捨てたものではない満更まんざらでもないいま不徹底不十分及ばずながら不全不完全どうなりこうなり一応急場しのぎ当座しのぎ一時しのぎその場しのぎ

まだ・し【未だし】

[形シク]《副詞「まだ」の形容詞化》
まだその時期に達していない。
花盛りは―・しきほどなれど」〈少女
まだ準備が整わない。不十分だ。
「文やり給ひつや。―・しくは、かう書きてやり給へ」〈落窪・二〉
未熟である。
「琴、笛など習ふ。又さこそは―・しき程は」〈・一五八〉

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

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