殆ど(読み)ホトンド

デジタル大辞泉 「殆ど」の意味・読み・例文・類語

ほとんど【×殆ど/▽幾ど】

《「ほとほと」の音変化》
[名]大多数。大部分。「在庫の―を売りきる」
[副]
1 全部とはいえないが、それに近い程度に。おおかた。大部分。「病気は―治った」
2 もう少しのところで。すんでのことに。「―気を失うところだった」
3 切実であるさま。
「十に一つもおぼつかなしと案じ続くる程に、―心細くて」〈おらが春〉
[類語](1)大部分・大方・大抵・大半・大多数・絶対多数・九分通り・十中八九・九分九厘・多く・総じて・おおむね・大概・全般・百般・万般・多数・数多・無数・あまた・あまねく・通じて・あらかた・ほぼ・およそ・おおよそ・大体・総体・大略・押しなべて/(2)すんでに・すんでのこと・すんでの所・どうにかこうにか・どうにか・やっと・ようやく・なんとか・かろうじて・からくも・やっとこさ・間一髪・危なく・あわや・すれすれ・ようやっと・どうかこうか・かつがつ・どうやらこうやら・やっとの事で・曲がりなりにも・最早もはや・畢竟ひっきょう・結局・やはり・所詮・どの道・いずれにしても・結句・遂に・とどのつまり・詰まるところ・帰するところ・詮ずるところ・要するに・いずれ・どうせ・つまり・とうとう・いよいよ・挙げ句・挙げ句の果て・差し詰め・究竟きゅうきょう・果ては・何と言っても・どっち道・とにかく・何しろ・何せ・何分なにぶん・何分なにぶんにも・なんにせよ・ともかく・ともかくも・ともあれ・とまれ・とにもかくにも・それはともあれ・遅かれ早かれ・善かれ悪しかれ・まだしも・まだ・えんやらやっと・ようよう・危うく・九死に一生を得る・まあ・まあまあ・よっぽど・かなり・なかなか・わりあい・わりかた・わりかし・割に・比較的・まずまず・かすかす・どうやら・なんとかかんとか・そこそこ・それなり・増し・次善・可・セカンドベスト・ベター・及第・無難・ほどほど・捨てたものではない・満更まんざらでもない・未いまだし・未いまだ・不徹底・不十分・及ばずながら・不全・不完全・どうなりこうなり・一応・急場しのぎ・当座しのぎ・一時しのぎ・その場しのぎ

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精選版 日本国語大辞典 「殆ど」の意味・読み・例文・類語

ほとんど【殆・幾】

  1. [ 1 ] 〘 副詞 〙 ( 「ほとほと(殆)」の変化したもの。→「ほとほと(殆)」の語誌 )
    1. ① すっかりそうなるわけではないが、事態が進んでそれに非常に近い状況になるさまを表わす。もう少しのところで。すんでのことに。あやうく。
      1. [初出の実例]「ほとんど我門の破滅におよばんとす」(出典:俳諧・俳諧十論(1719)三)
    2. ② まったくというわけではないが、比率的に見て大体そういう状態であるさまを表わす。大方。あらかた。
      1. [初出の実例]「既に十二三日と云は、殆(ホトント)鎮西へ下向ござんなれ」(出典:屋代本平家(13C前)二)
      2. 「人此間に在るときは心体共に衰えざる者幾(ホト)んど希なり」(出典:花柳春話(1878‐79)〈織田純一郎訳〉一四)
    3. ③ 事態の継続によってその状態が切実になるさまを表わす。ほんとうに。
      1. [初出の実例]「終日の対決に拙者殆(ホトン)ど疲れ申す」(出典:浄瑠璃・伽羅先代萩(1785)九)
    4. ④ 一般に、感じたり喜んだりするさまが切実であることを表わす。まったく。非常に。
      1. [初出の実例]「いとどよだれもたらちねのとっさまかかさままでほとんどおなつかしい心地ぞする」(出典:評判記・役者評判蚰蜒(1674)伊藤小太夫)
  2. [ 2 ] 〘 名詞 〙 多くの中の大部分。十中八九。
    1. [初出の実例]「殆(ホト)んどの場合に、広告物には標題、キャッチフレーズ等の可なりの大文字を必要とされる」(出典:現代広告字体撰集(1926)〈本松呉浪〉一)

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