しゃんと(読み)シャント

デジタル大辞泉 「しゃんと」の意味・読み・例文・類語

しゃん‐と

[副](スル)
物事がきちんと整っているさま。ちゃんと。
「箸函に―納めて」〈紅葉・二人女房〉
姿勢または態度などがだらけていないで、きちんとしているさま。「背筋を伸ばしてしゃんと立ちなさい」「めそめそしていないでしゃんとしなさい」
衰えを見せず、元気で活発にしているさま。「高齢なのにしゃんとしている」
確かに。きっぱりと。しかと。
「―短う通ひやむが、此の道のすい」〈浮・禁短気・四〉
[類語](1きちんとちゃんと確りきちんきちんきっちりかっちりがっちりきりっとぽっきりちょうどちょっきりジャストきっかりきちきちかっきりぴったりぴたっとぴたりどんぴしゃり規則的几帳面整然忠実忠実まめまめしいきりきりしゃんきりり甲斐甲斐しいきびきびてきぱきしゃきしゃきはきはきすいすい忠実まめ忠実まめやか小忠実こまめ手忠実てまめ足忠実あしまめ筆忠実ふでまめ骨身を惜しまず規則正しい手取り足取りまじめ大まじめまじめくそまじめ愚直四角四面誠実篤実真摯至誠信実篤厚質実堅実堅気かたぎ実直謹厳生一本一本気勤勉律儀義理堅い義理立て良心的/(2がばとがばっとむっくとむっくりむくりすっくしゃっきりついとすいとつとすっとさっとぱっと/(3ぴんしゃんぴんぴんしゃんしゃんしゃきっとしゃっきり不死身強靭タフ生き生き意気軒昂けんこう老健健やか強い元気健康丈夫無病息災無事健勝清勝壮健健全達者まめつつがない息災強壮強健頑健矍鑠かくしゃく

シャント(shunt)

回路の中の二点を導線でつないで作った回路。もとの回路(主路)から分岐して並列に設けられた回路。分路。
動脈静脈毛細血管を介さず直接つながっていること。また、その部位。あるいは、病気を治療するために、血液や脳脊髄液などの体液が本来の流路とは異なる経路を流れるようにすること。また、その経路をいう。短絡。→内シャントシャント術

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共同通信ニュース用語解説 「しゃんと」の解説

シャント

血液をチューブで体外に引き出し、機能が低下した腎臓の代わりに機械老廃物を取り除いて戻す人工透析治療の際に、血液の出入り口となる血管。長時間にわたって大量の血液を出し入れするために、腕の静脈と動脈をつないで十分な血流のある太い血管を作る手術が日本ではよく行われる。ここに血液を引き出すためと戻すために針を刺すが、透析を繰り返すうちに血管の内側が細くなったり詰まったりすることがある。

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精選版 日本国語大辞典 「しゃんと」の意味・読み・例文・類語

しゃん‐と

  1. 〘 副詞 〙
  2. 物事の状態が正しく、整っているさまを表わす語。きちんと。
    1. [初出の実例]「胸をしゃんと結んで」(出典:虎明本狂言・吃(室町末‐近世初))
  3. 体を起こして姿勢正しく、態度・動作などもきちんと、しっかりしているさま、しっかり立ったさまなどを表わす語。
    1. [初出の実例]「をどりふりいかにもしゃんとしてよし」(出典:評判記・難野郎古たたみ(1666頃)伊藤小太夫)
  4. 言語、行動、考えなどがしっかりして、明瞭なさまを表わす語。ちゃんと。たしかに。はっきりと。〔日葡辞書(1603‐04)〕
    1. [初出の実例]「当座にしゃんと嫁入てのければ、よい物を」(出典:浄瑠璃・薩摩歌(1711頃)鑓じるし)
  5. 味などがすっきりしているさま、さっぱりしているさまなどを表わす語。
    1. [初出の実例]「ちゃうじは、しゃんとすれども、是とても、人によりて、きらふものなり」(出典:評判記・秘伝書(1655頃)にほひの事)

シャント

  1. 〘 名詞 〙 ( [英語] shunt ) 電流計に並列につなぎ、電流測定範囲をひろげるために用いられる抵抗器分流器

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日本大百科全書(ニッポニカ) 「しゃんと」の意味・わかりやすい解説

シャント
しゃんと

分路

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