怱忙(読み)ソウボウ

デジタル大辞泉 「怱忙」の意味・読み・例文・類語

そう‐ぼう〔‐バウ〕【×怱忙】

忙しくて落ち着かないこと。「怱忙かん
身生しんせいの―にわれて」〈蘆花不如帰
[類語]忙しい東奔西走てんてこ舞いせわしいせわしない気ぜわしいあわただしい目まぐるしい多忙繁忙繁多繁劇多事多端多用繁用きりきり舞い席の暖まるいとまもない猫の手も借りたいそそくさせかせか性急拙速多端忙殺倥偬こうそう怱怱そうそう大忙し取り紛れる手が塞がる目が回る応接にいとまがないあくせくこせこせばたばたせっかちあたふた気早気早い大わらわ貧乏暇無し甲斐甲斐かいがいしいそわそわ右往左往慌てふためく動き回るちょこまかうそうそ倉卒押せ押せてんやわんややいのやいの

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精選版 日本国語大辞典 「怱忙」の意味・読み・例文・類語

そう‐ぼう‥バウ【怱忙・忩忙】

  1. 〘 名詞 〙 ( 形動ナリ・タリ ) いそがしいこと。せわしいこと。落ち着かないこと。また、そのさま。
    1. [初出の実例]「梁元昔遊。春王之月漸落。周穆新会。西母之雲欲帰。〈鳥声韵管弦序。文時作〉後中書王被難云。既而下無小句此句。文時之怱忙也」(出典江談抄(1111頃)六)
    2. 「草忙(サウボウ)として久しく学に荒める余に取っては」(出典:火の柱(1904)〈木下尚江〉序に代ふ)
    3. [その他の文献]〔杜甫‐新婚別詩〕

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