取紛れる(読み)トリマギレル

デジタル大辞泉 「取紛れる」の意味・読み・例文・類語

とり‐まぎ・れる【取(り)紛れる】

[動ラ下一][文]とりまぎ・る[ラ下二]
まぎれてはいり込む。混入する。「雑踏に―・れる」
目先の事に気をとられて、他の事に心が及ばなくなる。「雑事に―・れる」
[類語]忙しいせわしいせわしない気ぜわしいあわただしい目まぐるしいそそくさせかせか性急拙速多端忙殺多忙繁忙繁多繁劇多事多端多用繁用怱忙そうぼう倥偬こうそう怱怱そうそう大忙し東奔西走てんてこ舞いきりきり舞い手が塞がる目が回る応接にいとまがない席の暖まるいとまもない猫の手も借りたいあくせくこせこせばたばたせっかちあたふた気早気早い大わらわ貧乏暇無し甲斐甲斐かいがいしいそわそわ右往左往慌てふためく動き回るちょこまかうそうそ倉卒押せ押せてんやわんややいのやいの

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精選版 日本国語大辞典 「取紛れる」の意味・読み・例文・類語

とり‐まぎ・れる【取紛】

  1. 〘 自動詞 ラ行下一段活用 〙
    [ 文語形 ]とりまぎ・る 〘 自動詞 ラ行下二段活用 〙 ( 「とり」は接頭語 )
  2. まざる。混入する。まぎれる。
  3. 他のことに気をとられて、それを見失う。ある物事に気を奪われる。〔文明本節用集(室町中)〕
    1. [初出の実例]「此中は手前とりまぎれまして、御見まひも申さず」(出典:狂言記・今悔(1660))

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