拙速(読み)セッソク

デジタル大辞泉 「拙速」の意味・読み・例文・類語

せっ‐そく【拙速】

[名・形動]できはよくないが、仕事が早いこと。また、そのさま。「拙速に事を運ぶ」⇔巧遅こうち
[類語]忙しいせわしいせわしない気ぜわしいあわただしい目まぐるしいそそくさせかせか性急多端忙殺多忙繁忙繁多繁劇多事多端多用繁用怱忙そうぼう倥偬こうそう怱怱そうそう大忙し東奔西走てんてこ舞いきりきり舞い取り紛れる手が塞がる目が回る応接にいとまがない席の暖まるいとまもない猫の手も借りたいあくせくこせこせばたばたせっかちあたふた気早気早い大わらわ貧乏暇無し甲斐甲斐かいがいしいそわそわ右往左往慌てふためく動き回るちょこまかうそうそ倉卒押せ押せてんやわんややいのやいの

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精選版 日本国語大辞典 「拙速」の意味・読み・例文・類語

せっ‐そく【拙速】

  1. 〘 名詞 〙 へたではあるが、できあがりの早いこと。⇔巧遅(こうち)
    1. [初出の実例]「俚言に云ふ、拙速巧遅に如かず」(出典:都繁昌記(1837)序)
    2. 「如何でか斯る大時期を、今拙速に没了すべき」(出典:帰省(1890)〈宮崎湖処子〉九)
    3. [その他の文献]〔張協‐雑詩〕

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普及版 字通 「拙速」の読み・字形・画数・意味

【拙速】せつそく

不備でも速やかに行動する。〔孫子作戦〕兵は拙を聞くも、未だ巧にして久しきを睹(み)ざるなり。夫(そ)れ兵久しくして、國利するは、未だ之れらざるなり。

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