天手古舞(読み)テンテコマイ

デジタル大辞泉 「天手古舞」の意味・読み・例文・類語

てんてこ‐まい〔‐まひ〕【天手古舞(い)】

[名](スル)里神楽などの太鼓の音に合わせて舞う意から》あわててさわぐこと。忙しくてあわただしく立ち働くこと。「客が殺到して天手古舞いする」
[補説]「天手古」は当て字
[類語]東奔西走きりきり舞い忙しいせわしいせわしない気ぜわしいあわただしい目まぐるしい多忙繁忙繁多繁劇多事多端多用繁用席の暖まるいとまもない猫の手も借りたいそそくさせかせか性急拙速多端忙殺怱忙そうぼう倥偬こうそう怱怱そうそう大忙し取り紛れる手が塞がる目が回る応接にいとまがないあくせくこせこせばたばたせっかちあたふた気早気早い大わらわ貧乏暇無し甲斐甲斐かいがいしいそわそわ右往左往慌てふためく動き回るちょこまかうそうそ倉卒押せ押せてんやわんややいのやいの催促がましいせつく迫る要求する強請する強迫する強談ごうだんする催促する催告する責め立てるせがみ立てる急き立てる急かせる尻を叩く矢の催促ああ言えばこう言う揚げ足を取るあげつらう言いたい放題言い立てるうるさいうるさ型鸚鵡おうむ返しかき口説くがたがたがみがみくそみそくだくだぐだぐだくだくだしい口うるさい口が減らない口が悪い口汚い口さがない口幅ったい口任せ口やかましいくどいくどくどくどくどしいクレーマーけちを付ける喧喧囂囂けんけんごうごう口角泡を飛ばす小うるさいごてごて小やかましい懇懇嘖嘖さくさく舌長しちくどい四の五の重箱の隅をつつく諄諄じゅんじゅん針小棒大ずけずけずばずばたらたらちくちく喋喋ちょうちょう丁丁発止つべこべ滔滔とうとうどうのこうのとやかくなんのかのねちねちねっちりぶすぶすぶつくさぶつぶつべちゃくちゃぺちゃくちゃぼろくそまくし立てる回りくどい耳に胼胝たこができる蒸し返すやいやいやかましいやかまし屋

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精選版 日本国語大辞典 「天手古舞」の意味・読み・例文・類語

てんてこ‐まい‥まひ【天手古舞】

  1. 〘 名詞 〙 ( 「天手古」は当て字 )
  2. 「てんてこ」は太鼓の音。太鼓の音に合わせて舞うこと。転じて、あることの準備対処のため、きわめてあわただしく立ち回ること。
    1. [初出の実例]「てんてこ舞の門へ来る除夜の獅子」(出典:雑俳・柳多留‐一五一(1838‐40))
  3. 喜んで小踊りすること。
    1. [初出の実例]「余り嬉しうて、〈略〉てんてこ舞ひをしてゐたわいなう」(出典:歌舞伎・桑名屋徳蔵入船物語(1770)口明)
  4. うろたえてたち騒ぐこと。あわてること。
    1. [初出の実例]「その三百枚で継目の手形さへ取って来れば、もう伯母がてんてこ舞ひしても叶はぬ事」(出典:歌舞伎・三千世界商往来(1772)三つ目)

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