天手古舞(読み)テンテコマイ

デジタル大辞泉 「天手古舞」の意味・読み・例文・類語

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精選版 日本国語大辞典 「天手古舞」の意味・読み・例文・類語

てんてこ‐まい‥まひ【天手古舞】

  1. 〘 名詞 〙 ( 「天手古」は当て字 )
  2. 「てんてこ」は太鼓の音。太鼓の音に合わせて舞うこと。転じて、あることの準備対処のため、きわめてあわただしく立ち回ること。
    1. [初出の実例]「てんてこ舞の門へ来る除夜の獅子」(出典:雑俳・柳多留‐一五一(1838‐40))
  3. 喜んで小踊りすること。
    1. [初出の実例]「余り嬉しうて、〈略〉てんてこ舞ひをしてゐたわいなう」(出典:歌舞伎・桑名屋徳蔵入船物語(1770)口明)
  4. うろたえてたち騒ぐこと。あわてること。
    1. [初出の実例]「その三百枚で継目の手形さへ取って来れば、もう伯母がてんてこ舞ひしても叶はぬ事」(出典:歌舞伎・三千世界商往来(1772)三つ目)

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